先週の障害戦は土日とも小倉での開催でしたが
7月に入った今週は土日とも福島競馬場で行われます。
土曜日はOP平場、日曜は未勝利戦ですが
どちらも暑熱対策で、朝の1レースに組まれています。
頑張って早起きして、イイ馬券の的中を目指したいですね。
・7月6日(日)福島1レース 芝2750m 発走10:10
(美浦)
イルディヴィーノ
→112秒2 7/10・草野【ダ/中】
ノーマジック
→114秒2 1/22・上野【芝/-】
ヴァランセカズマ
→115秒7 6/12・大江原【ダ/-】
サトノトルネード
→115秒 6/16・上野【芝/長】
(栗東)
スマイルペンダント
→104秒1 5/1・小牧加【芝/-】
日曜の初障害馬は、東西合わせて5頭です。
稲垣幸雄調教師の管理馬、イルディヴィーノ。
2022年9月のメイクデビューで勝利しましたが
その後は2勝目が遠く、障害試験を受けましたが
合格したのはは、昨年2024年の7月。
もちろんその後も定期的に障害練習を続けての初障害戦です。
練習の際には、「少し右に傾く感じがある」という陣営のコメントも。
初戦に向けて金曜日に現地入りしてスクーリング。
土曜日も競馬場で軽めに運動をするようです。
ノーマジックは平地で8戦使われて、入障となります。
試験は2回目で合格。初回の試験はタイムオーバー(122秒5)でした。
管理する戸田博文調教師と相性の良い障害騎手は上野翔騎手。
障害戦での直近の3勝は上野騎手で挙げたものでした。
今回は上野騎手が別の馬に騎乗するので、こちらの馬には
関西所属の難波剛健騎手が起用されました。
過去にこの調教師と騎手のコンビは調べられた範囲では1回。
今年の5月、新潟での障害未勝利戦でイヴニングスターに騎乗して
11着だった結果が残っています。
ヴァランセカズマは2019年12月に関西の杉山晴紀厩舎からデビュー。
しかし3戦して地方競馬に転出。園田→大井→高知→園田を経て
今年5月にJRAに再転入し、所属は美浦の蛯名利弘厩舎となりました。
障害試験もレースも、大江原圭騎手が騎乗予定です。
昨年11月には、蛯名利厩舎のマイネルエールに大江原騎手が騎乗して
福島で障害未勝利を勝っています。
父ハーツクライ、母タイタンクイーンという血統のサトノトルネード。
半姉に武蔵野ステークスの勝ち馬、ギルデッドミラーがいます。
サトノトルネード自身は芝の2000m以上の距離で2勝を挙げています。
上野翔騎手が試験に合格させ、レースでも騎乗予定です。
国枝栄厩舎の馬に上野騎手が乗るのは、今年の5月の障害OP平場戦での
ブルメンダール(6人気/14着)以来となります。
関西馬、スマイルペンダントの2代母はオークス馬のスマイルトゥモロー。
ただスマイルペンダント自身は平地では2戦しか走れませんでした。
2024年7月の初出走時は高野友和厩舎からのデビューでしたが
前走の5月の京都戦は、今の井上智史厩舎の所属で走りました。
今年3月に開業した、井上調教師。
開業して、今回が初の障害戦の出走となります。
福島や小倉の競馬が始まり、本格的な夏競馬が始まった感があります。
サマーシリーズはすでに始まっているものもありますが
個人的には九州産馬の新馬戦を目にすると、夏が来たと強く思います。
早速、この土日で行われていました。
かつてのヨカヨカ、障害でもコウエイトライやコウユーヌレエフなど
活躍馬が出る九州産馬の走りも楽しみです。
先週の障害戦は、そんな小倉で土日とも1鞍ずつ行われました。
初障害馬の好走もありました。
・6月28日(土)小倉1レース 芝2860m
(美浦)
スピードパンサー
→7人気/12着
(栗東)
サンライズウェーヴ
→12人気/9着
カレンマックナイト
→10人気/6着
勝ちタイム:3分15秒3(晴・芝:良)
今回の小倉での開催のオープニングカード、第1レースは障害戦でした。
3番人気のフリーダムレインが逃切り勝ち。
過去5戦、手綱を取っていた中村将之騎手から、今回はテン乗りだった
五十嵐雄祐騎手に乗り替わりましたが、平地も含めての初勝利。
母マンデラで、兄にはワールドエースやワールドプレミアなどがいる
良血馬。この先の活躍も期待したいです。
11番人気のポリトナリティーが2着に入りました。
こちらもテン乗りとなった草野太郎騎手が騎乗しての好走でした。
馬体重が400キロそこそこの馬。障害で過去に3着がありましたが
その時は3キロ減の騎手を起用した時でした。
今回は減量騎手ではない、通常の斤量でも結果を出したのは
大きいと思います。
3着は6番人気のレッドファーロ。
今回はブリンカーを初めて着用してのレースとなりました。
それが効いたのか、鞍上の言うとおりに、少しずつポジションを上げて
2着馬とはクビ差の3着でした。
飛越は問題なく、OPまでいった平地力もあるだけに次も注意しておきたいです。
1番人気のセファーラジエルは5着でした。
最終障害を2番手で飛んだものの、そこからは伸びを欠いたのは前走と同じ。
まだ障害のペースに慣れていないのか、スタミナが切れてしまいました。
また2周目の向こう正面で外斜飛したため、高田潤騎手は過怠金となりました。
・6月29日(日)小倉1レース 芝2860m
(美浦)
カイコウ
→7人気/5着
ジュリアスローズ
→12人気/10着
(栗東)
シュガーコルト
→8人気/11着
オーロイプラータ
→3人気/1着
勝ちタイム:3分11秒6(晴・芝:良)
初障害でも3番人気に推されたオーロイプラータが勝ちました。
飛越も特に問題なく走っていましたが、外からロードプレジールに
被されるような形になりながらも、内側のラチの切れ目を活かして
内から突き抜けました。そこまで脚が残っていましたし
そこまで温存していた小野寺祐太騎手の乗り方も上手かったです。
2着のロードプレジールは転厩初戦。
佐藤悠太厩舎に移り、騎手も小牧加矢太騎手に乗り替わりましたが
前付けして飛びも問題ありませんでした。
勝ち馬を内に閉じ込めるような展開になりましたが、ラチの切れ目から
抜け出される形になりました。
敗れはしましたが、次走も楽しみな存在です。
3着は10番人気のフォルガイルでした。
障害3戦目で、初めての馬券圏内に来ました。
脚を上手に溜めて、勝負どころでは馬群を割って進出するという
なかなか味のある乗り方でした。
水沼元輝騎手が3戦続けて乗って癖も掴んでいたでしょうし
何より3キロ減の恩恵も大きかったように感じました。
1番人気のグランナヴィールは勝ち馬から4秒以上、離れた8着。
前走比マイナス16キロという大幅な馬体減も影響しましたし
ゲートを出ず、道中の走りもバラバラ。
暑さにやられた、という陣営のコメントがあり、涼しくなる季節まで
休養に入るようです。立て直されるのを待ちたいと思います。
今週も引き続き3場開催となりますが、すでに開幕している函館と
福島、小倉での開催となります。
本格的な夏競馬が始まる、と感じるファンも多いと思います。
障害戦は福島と小倉での開催。
今週は土日に未勝利戦が1鞍ずつで、どちらも小倉での施行です。
・6月28日(土)小倉1レース 芝2860m 発走10:00
(美浦)
スピードパンサー
→110秒0 6/12・坂口【ダ/短】
(栗東)
サンライズウェーヴ
→104秒4 6/5・難波【ダ/長】
カレンマックナイト
→99秒2 6/19・黒岩【ダ/中】
夏の小倉のオープニングレースは12頭立ての障害未勝利戦。
初障害馬は、関東馬1頭、関西馬2頭の予定です。
スピードパンサーは坂口智康騎手で障害試験を合格。
馬は彼が所属するしている尾形和幸調教師の管理馬です。
その坂口騎手は今年2勝。未勝利戦をザスリーサーティ。
OP平場戦をドゥラモンドで勝っていますが、奇しくもどちらも
6番人気の馬。初障害のスピードパンサーがどの程度の評価か
まだわかりませんが、6番人気だと気にしておきたいです。
サンライズウェーヴは栗東の石坂公一厩舎に所属。
平地は12戦2勝ですが、その2勝は阪神のダート2000m戦でした。
2019年に開業して以来、障害戦での勝ち星は1つだけ。
2020年2月のナイトジュレップが最初で最後の障害戦の勝ち星です。
カレンマックナイトは2021年11月の芝のマイルの新馬戦を
9番人気で快勝しました。
1勝クラスはダート1800mで勝ち上がりましたが
近走は芝でもダートでも着順が大きくなり入障となります。
障害試験は2回目で合格。
初めての試験は104秒8で、外斜飛、踏切不安定とされました。
試験もレースも、黒岩悠騎手が騎乗する予定です。
・6月29日(日)小倉1レース 芝2860m 発走10:00
(美浦)
カイコウ
→114秒5 6/12・五十嵐【ダ/中】
ジュリアスローズ
→118秒4 6/12・大江原【ダ/-】
(栗東)
シュガーコルト
→100秒9 5/22・高田【ダ/中】
オーロイプラータ
→103秒7 6/5・小野寺【ダ/長】
カイコウは2023年に門別競馬場でデビュー。
その後、2歳時にJRAの田島俊明厩舎に移籍しました。
父はジャパンカップの勝ち馬、スクリーンヒーロー。
かつてはトラストが障害OPまで進みましたが、それ以降は
障害戦を複数回、勝利した馬は出ていません。
ジュリアスローズは栗東の新谷功一厩舎からデビューしましたが
今年になって美浦の粕谷昌央厩舎に移籍しています。
移籍後、平地を1戦使っての入障となります。
粕谷調教師と、江田勇亮騎手のコンビは
先日の東京ジャンプステークスでもデシマルサーガがありました。
2024年12月の障害未勝利戦で、シュハリが3着となったのが
目立つ程度。今回はどんな結果になるでしょうか。
2024年に開業した宮地貴稔調教師。
これまで障害戦では2勝を挙げていますが
ミヤジシャルマンの未勝利戦とOP平場戦です。
高田潤騎手との繋がりが強く、ミヤジシャルマンも初障害戦から2着でしたが
馬を作ったのは高田騎手でした。
今回のシュガーコルトも高田騎手で試験も合格、レースも騎乗予定です。
オーロイプラータは平地で4勝。ダートで勝ち上がりOPまでいきました。
OPクラスでは2023年のカノープスステークスの3着が最高着順でした。
父はリアルインパクト。産駒は障害戦を走っている回数が少なく
通算成績で1-1-1-17と、トータルで20走しかありません。
勝ち星を挙げたのはトライフォーリアルの1頭のみとなっています。
美浦:0.0.1.5
栗東:0.0.0.4
今回の集計した期間は、5/31~6/22ですが
未勝利戦は4鞍のみ。
東西合わせても、初障害馬は10頭でした。
馬券に絡んだのは、関東馬のゴールデンスロープ1頭だけ。
しかも阪神競馬場への遠征での初障害戦で3着と好走しました。
平地でも勝ち星を挙げられずの入障でしたが
障害2戦目となる次走が楽しみです。
この先の4週間は、東は福島、西は小倉での障害戦となります。
重賞競走こそありませんが、小倉では新設のソレイユジャンプステークスが
7月12日に組まれています。
未勝利戦は福島で2鞍、小倉で3鞍が予定されています。
次の<まとめ>のBlogは、7月20日以降を予定しています。
先週の開催で東京と阪神の開催が終了しました。
すでに「夏季」競馬となっていましたが、先に始まった函館と
福島・中京が始まると、本格的な夏競馬という気がします。
障害未勝利は日曜日に東京で行われました。
落馬が多いレースとなりました。
改めて、全馬完走することの難しさを実感しました。
・6月22日(日)東京1レース ダ3000m
(栗東)
テーオーサンドニ
→5人気/中止
勝ちタイム:3分23秒8(晴・芝:良/ダート:良)
初障害だったテーオーサンドニは先に転倒していた馬に触れたことで
本馬も転倒、競走中止となりましたが、馬は異状なし。
騎手は腹部の負傷と発表がありました。
勝ったのは2番人気のマホロバでした。
初障害だった5月の新潟での障害戦で4着と初戦から好走でしたが
飛越は初戦からも上手でした。2戦目での上積みもありました。
鞍上の草野太郎騎手は今年7勝目。
キャリアハイだった2013年の年間勝ち星に、6月で並びました。
10番人気のヴラディアが2着となりましたが、1周目6号障害の手前で
内側への斜行もあり、複数の落馬を誘発させてしまう事象がありました。
大江原圭騎手は騎乗停止処分となりました。
斜飛は馬の癖ということもありますが……。
少し後味の悪いレース結果となってしまいました。
3着は1番人気のマオノアラシが入りました。
こちらも勝ち馬同様、障害2戦目でしたがこちらは初戦の飛越は
雑な面もありました。慣れて改善されたようにも見えましたが
まだまだ粗削り。平地の脚力で最後は突っ込んできたようにも。
ローカルよりも平地力が求められる中央場所の方が力は出せそうです。
4着のジーティーオウジャは初めての固定障害でも掲示板に載りました。
これで初障害から3戦連続で5着以内という成績になりました。
小さい飛越なので固定障害の東京コースが心配でしたが、そこを克服。
平地力の無さがネックですが、3キロ減の水沼元輝騎手が連続騎乗して
癖を掴んでいるのかもしれません。次も警戒が必要な1頭だと思います。