海の日を含めた3連休だった方も多かったかもしれません。
土日の中央競馬にプラスして、月曜の祝日も盛岡では
マーキュリーカップが行われました。
新谷功一厩舎のワンツー、いわゆる「親子丼」となりました。
中央競馬だけでなく、地方競馬もPATで手軽に買えるシステムは
ありがたいと、個人的には思っています。

土日に行われた障害戦も、外出先で買えたのはPATのおかげ。
的中はしませんでしたが復習をしっかりやって
次につなげたいと思います(苦笑)

こちらでは日曜日の未勝利戦を振り返ります。


・7月20日(日)福島1レース 芝2770m
(美浦)
リプレイ
→11人気/13着
モズクルードラゴン
→14人気/12着
(栗東)
サウンドブライアン
→10人気/9着
ファベル
→5人気/7着

勝ちタイム:3分06秒4(晴・芝:良)

初障害の馬で馬券に絡んだ馬はいませんでした。

勝ったのは4番人気のマイネルメサイアでした。
2月の小倉戦以来でしたが、その際には鼻出血があり
そこから立て直されての一戦でした。
勝負どころの3コーナー過ぎからジリジリ伸びました。
馬は2022年11月の、平地での磐梯山特別以来の勝利となりました。

1番人気のカイコウは向こう正面から仕掛ける、積極策。
その分、最後が甘くなり差されてしまった感もありますが
2戦目で見事な変わり身を見せました。
この馬を1番人気にした日本の競馬ファンは、馬券が上手いです(笑)

ハナを切ったマルベリーシチーは3着でした。
飛越も問題ありませんでしたし、力は出し切れた一戦でした。
2着馬のカイコウに突かれたことで、展開的に厳しくなりました。
ここまで障害で4戦して、全て騎手が違っていますが
2戦続けて3着ということは、癖のない、乗りやすいタイプかもしれません。

2番人気に推されたセファーラジエルは5着。
中団あたりを追走して飛越は問題ありませんでしたが
ペースが上がっても前との差が詰まらず、位置を守っただけ。
レースぶりに進境が窺えないように感じました。
3歳春にリステッドの勝ちがあり、重賞にも出走経験があるので
名前で売れている面もあるかもしれません。
次も人気するなら、思い切って無印にするのも手かもしれません。

つい先日に始まったと思った函館開催ですが今週が最終週。
やはり6週間は短いですし、あっという間に終わってしまう気が。
リーディング争いも気になりますし、そういったところも
馬券の予想に組み込むのもアリかもしれませんね。

障害戦は今週は福島での開催。
土曜日はOP平場、日曜日は未勝利が、両日とも1レースに組まれています。


・7月20日(日)福島1レース 芝2770m 発走10:10
(美浦)
リプレイ
→115秒8 6/19・上野【ダ/-】
モズクルードラゴン
→113秒7 7/10・五十嵐【ダ/-】
(栗東)
サウンドブライアン
→101秒9 6/26・小野寺【ダ/短】
ファベル
→99秒9 7/3・小牧加【芝/中】

日曜の初障害馬は東西で2頭ずつ、計4頭です。

4歳牝馬のリプレイは、未勝利戦の期間内に勝ち上がれず。
その後も2戦、1勝クラスに格上挑戦しました。
小桧山悟厩舎が解散したことで、戸田博文調教師が現在は管理。
戸田厩舎はラストドラフトやビートザレコードなど障害でも
活躍馬を多く管理しています。
障害試験は上野翔騎手が騎乗しましたが、レースでは関西所属の
難波剛健騎手が騎乗予定です。
最近、戸田厩舎の障害戦で栗東所属の騎手も多く起用されており
黒岩悠騎手が乗ったことも。
難波騎手が戸田厩舎の馬で障害戦に乗るのは
7月6日のノーマジック以来です。

小崎憲厩舎でデビューしたモズクルードラゴン。
3戦未勝利で終わると、高知→園田と所属を変えて今年の6月にJRAに再転入。
所属は美浦の天間昭一厩舎となりました。
モズクルードラゴンの父はグランプリボス。これまで産駒は障害戦で
6頭で9回出走していますが、まだ馬券になった馬はいません。
試験は五十嵐雄祐騎手で合格し、レースでは井上敏樹騎手が騎乗予定です。

栗東の村山明厩舎からデビューした、サウンドブライアン。
2025年3月に開業した加藤公太厩舎に、そのタイミングで移籍しています。
加藤公太厩舎はこれまで障害戦には3回出走させていますが
まだ馬券圏内に来た馬はいません。
サウンドブライアンの父は、産駒数は決して多いとは言えない
クリーンエコロジーです。
もちろんこの産駒が障害戦を走るのはサウンドブライアンが初です。

産駒の数が少なくなってきたディープインパクトの仔ですが
2勝クラスを勝ち上がった後、3戦した3勝クラスでも
全て1.0秒差以内に走っていた6歳のファベルが入障となります。
管理する小林真也調教師は、かつて藤沢和雄厩舎から転厩した
ゼノヴァースで障害重賞を勝利したこともありましたが
障害戦での勝利は、そのゼノヴァースで勝った2022年の東京ハイジャンプが
最後の勝ち鞍です。厩舎として、久しぶりの障害戦勝利を目指します。

日曜日はサマー2000シリーズの一戦、七夕賞が行われました。
夏の福島の名物重賞を制したのはコスモフリーゲン。
鞍上の柴田大知騎手は2020年のターコイズステークスを勝った
スマイルカナ以来の重賞勝利となりました。
七夕賞は2013年のマイネルラクリマに続く2勝目。
ベテランのここぞという好騎乗でした。

障害戦は小倉で土日とも行われました。
日曜の1レースで行われた未勝利戦を振り返ります。


・7月13日(日)小倉1レース 芝2860m
(美浦)
シルバースペード
→7人気/8着
(栗東)
ミラキュラスドラマ
→6人気/4着
ゴイゴイスー
→11人気/10着
ケイアイシェルビー
→8人気/12着

勝ちタイム:3分14秒6(曇・芝:良)


初障害で馬券に絡んだ馬は居ませんでした。

勝ったのは5番人気のポリトナリティーでした。
障害8戦目での勝ち上がりとなりましたが、半分の4戦で
手綱を取っているのが、難波剛健騎手。
美浦の和田雄二調教師の管理馬ですが、関西の難波騎手が乗って
勝ち上がりとなりました。この騎手と調教師のコンビ、
他にもあるのかと調べましたが、ポリトナリティー1頭だけでした。
これからはもっと増えるかもしれません。

2着は3番人気のラズルダズル。
骨折休養明けで5か月ぶりの実戦で、太目感もなくプラス6キロ。
今回はテン乗りとなる小牧加矢太騎手が騎乗して、最終障害は先頭で
飛越しましたが、最後の最後で勝ち馬に差される結果になりました。
とはいえ、障害4戦目で初の連対、一戦ごとに力を付けています。

2番人気のゲインサポートが3着。
初障害だった今年の1月の未勝利戦こそ大きい着順でしたが
それ以降は小倉で走る際には3着以内を続けています。
何とかここで勝っておきたかったところでした。
続戦するのであれば、左回りの置き障害の新潟か中京となります。
上位争いをするとは思いますが、少し不安な面もありそうです。

初障害だったミラキュラスライト。勝ち馬からは0.9秒差の4着でした。
障害練習を始めたころは、管理する宮地貴稔調教師からは
「障害に対して怯えている」
というコメントもありましたが、調教を積んでそういった点は
解消されていたようです。
初戦から良い走りが出来たので、次も楽しみです。

すでに暦での七夕は過ぎてしまいましたが、競馬の世界では
次の日曜に七夕賞が行われます。
サマー2000シリーズでもありますが、その前後の競走が
「織姫賞」「彦星賞」というのも風情を感じます。
少し遅めの七夕を感じたいと思います。

さて、今週の障害戦は土日とも小倉での開催となります。
土曜日は新設されたOP特別のソレイユジャンプステークスが4レース。
日曜日は未勝利戦が朝の1レースに組まれています。


・7月13日(日)小倉1レース 芝2860m 発走10:00
(美浦)
シルバースペード
→114秒6 6/5・上野【芝/マ】
(栗東)
ミラキュラスドラマ
→100秒9 5/22・小野寺【芝/中】
ゴイゴイスー
→98秒1 6/5・小牧加【ダ/短】
ケイアイシェルビー
→104秒8 6/26・黒岩【ダ/中】


日曜の初障害馬は、東西合わせて4頭。

新ひだか町のフジワラフアームで2020年4月に生まれたシルバースペード。
翌年の北海道サマーセールで取引されました。
デビューからは美浦の小野次郎厩舎に所属しています。
父はシルバーステート。まだ障害戦で産駒は勝っていません。
アルカンサスの2着2回が最高着順となっています。
父に障害戦の勝利を届けられるでしょうか。

栗東の杉山晴紀厩舎からデビューしたミラキュラスドラマ。
2024年秋に、宮地貴稔厩舎が開業したタイミングで移籍しました。
父はエピファネイア。今年に入ってエピファネイア産駒は
障害戦ですでに3勝を挙げています。ミヤジシャルマンが2勝と
コンテナワールドが今年、勝ち上がっています。

平地で34戦2勝、2着5回、3着4回という成績を残したゴイゴイスー。
2走前に1勝クラスを勝ち上がり、2勝クラスを1回走った
このタイミングでの入障となります。試験は小牧加矢太騎手で
合格しましたが、レースは田村太雅騎手が騎乗予定です。

ケイアイシェルビーの母、ケイアイガーベラはダートの短距離で活躍。
1400mのプロキオンステークス、1200mのカペラステークスを勝ちました。
繁殖入りして最初の仔は、NHKマイルカップを2018年に勝ったケイアイノーテック。
以下、ケイアイガーベラの子供は全て、母と同様に
栗東の平田修調教師が管理をしています。
ケイアイシェルビーの1つ上の半兄(父ヘニーヒューズ)のケイアイリアも
2021年の年明けに入障しました。やはり黒岩悠騎手を背に2戦しましたが
12着・11着という結果でした。

暦は7月に入りました。それ以前の6月から猛暑となっている地域も多く
だんだん夏の期間が長くなっている気がします。
競馬に使う馬も大変ですが、ヒトもこの暑さでやられそうです……。
水分補給を忘れずに過ごしましょう。

先週の障害戦は福島での開催でした。
土曜日はOP平場、日曜日は未勝利戦。
こちらでは、その日曜日のレースを振り返ります。


・7月6日(日)福島1レース 芝2750m
(美浦)
イルディヴィーノ
→6人気/10着
ノーマジック
→13人気/13着
ヴァランセカズマ
→14人気/12着
サトノトルネード
→4人気11着/
(栗東)
スマイルペンダント
→12人気/中止

勝ちタイム:3分03秒5(晴・芝:良)

初障害馬は計5頭いましたが、着順は下位を占める結果でした。

勝ったのは8番人気、障害3戦目のビーンスタークでした。
平地で勝ち星を挙げられず入障しての初勝利。
管理する森田直行調教師も今年の障害戦の初勝利。
鞍上の田村太雅騎手も今年の初勝利。
さらに、父ロジャーバローズも産駒の障害戦の初勝利と
初物ずくしの勝利となりました。

2着は2番人気のサラフィエル。
今回も3コーナー過ぎで苦しくなったように見えましたが
そこから気持ちを切らさずに乗った伴啓太騎手の好騎乗が光りました。
過去に未勝利クラスで連対経験もある反面、逸走したり
大逃げから一度馬群に沈んで再び盛り返すといった気難しさも
顔を出してしまう可能性も。今回は勝ち馬とは差のないレースでしたが
全幅の信頼は置くのは怖い(危険)という気がします。

1番人気のウィズユアドリームは3着でした。
パドックでの騒音に驚いてしまい、立ち上がってしまいそうな出来事が。
「音を立てないで!」
と高田潤騎手が注意をしたようですが、このアクシデントがレースに
影響したかもしれません。マナーは守ってもらいたいです。

逃げたサニーオーシャンは4着でしたが、勝ち馬とはコンマ2秒差。
3キロ減の恩恵を活かした逃げで、最後まで粘りました。
過去には草野太郎騎手で3着がありましたが、初コンビの水沼元輝騎手で
今回は差のない4着でした、次も減量騎手で前に行くようだと
面白い存在になるとみています。