おめでたい時期に目にしたくないであろう
暗い話を、思いがけず
本当にたくさんの方にお読みいただき
感謝の気持ちでいっぱいです
年末から、この人なんであの世のことばっかり書いてるの？
どこと繋がってるの？
前向きな気分にならないから
もう離れたほうがいいかもな、
そんな感覚を抱かれた方も
いらしたのじゃないかと思います。
万人に受け入れていただく話は
もちろん誰でも書くことは無理ですが
私は、冬至前から
とことん、陰や暗闇と向き合い
こんな世界ばかり目にしました。
これも、ここに書くことを
もうずっと躊躇ってきましたが
新幹線の事件を起こした彼が
無期懲役の判決が下されたとき
万歳をした、というニュースをみて
頭を砕かれたような衝撃を受け
その衝撃が今もおさまっていません。
これが本心なのか
演出だったのか
それはわからない。
だけど、
罪のない人を傷つけて、死なせて
そして刑務所のなかで過ごすほうが
世の中で暮らしていくよりもマシだと
そう思ってしまうほどだとしたら
悲しい、という言葉じゃ足りませんでした。
どんな生い立ちであろうが
人様の命を奪う行為をしたことの
正当な理由にはなりません。
ご家族の方を想えば
こんなことを書くのは間違いかもしれない。
だけど、
もっと過酷な人生の人もいるんだよ
甘えるなよ
ふざけるなよ
そんな言葉で片付けられなかったのです。
事件を起こしてしまえば
あいつは人間じゃない、怪物だ
生きている価値はない
そう言われて
じゃあ、
我慢して我慢して頑張っている人の
リミットさえ超えなければ
自分さえ幸せならばそれでいいのか？と….…
繰り返し繰り返し自問自答しました。
紅白で、竹内まりやさんの
『いのちの歌』を聴いて
また、新幹線の彼を想いました。
今、この瞬間も
人間のボーダーを超えないよう
踏ん張っている誰かを想いました。
生まれてきたこと
育ててもらえたこと
その全てにありがとう
この歌詞を聴きながら
生まれてきたことをありがとうと思えず
育ててすらもらえなかった人が
何とか前を向こうとして
頑張っているかと思うと
泣けて泣けて仕方がなかったのです。
誰かのせいにしたり
親のせいにしたり
世間を恨んだり
怒りを他人にぶつけたり
我が子を手にかけたり
そんな悪循環が幸せに繋がらないことは
それはきっとわかっていて
もうどうすれば止められるのか
歯止めが効かない状態になって
責任が問われない時代の傷を
自己責任だと言われる時間のなかで
どうすることもできずに
自分の命も、他人の命も
その重みさえ感じられなくなっている人が
もう無理だ、って
刃を自分や世界に向けてしまうとき
もう全てが取り返しのつかない事態になる。
私が怪物にならずに生きられたのは
人間の心を持ち続けられたのは
与えてもらった光や愛情のおかげで
紙一重のところにいたかもしれません。
多くの方がしんどい人生を生きて
愛を感じられない環境にいたとして
じゃあ、
私が今こうして御託を並べても
何が出来るんだよって話で
地球の裏側でさらに劣悪な状況にいる
命の危機に瀕している子がいるのを
対岸の火事どころか
ふとすると考える瞬間もなくなります。
もちろん、
四六時中胸を痛め続けるのが正義でもなく
まず自分を整えなくては
何も出来ないし意味がありません。
だから私は、
おはようって声をかけて
ありがとうって伝えて
目の前の奇跡に感謝して
未来の子どもたちに何が残せるかを
今、人であろうと懸命に生きている方々が
希望を感じられる世界にするために
どんな言葉を形にしていくべきかを
2020年、この小さな器をめいっぱい広げて
恐れずに出していきたいと思っています。
これはあくまで私の考えで
そして人によっては嫌な気持ちになる内容です。
共感も理解もできなくても当たり前だと
そう思って書きました。
だからこそ……
お読みくださり
本当にありがとうございました
全ての子どもたちが
大人になりたいと思う世界にします。
生まれてきたことをありがとうと
全ての方に感じていただけるような
何かを残せるように。