2020年の私は✧︎*。オラクルストーリー✧︎*。 | ✧︎*。いよいよ快い佳い✧︎*。

✧︎*。いよいよ快い佳い✧︎*。

主人公から見ても、悪人から見ても、脇役から見ても全方位よい回文世界を目指すお話

2019年も、
私にたくさんの温かいお気持ちをくださり
本当にありがとうございました!

心ばかりのお礼として
オラクルストーリーを
ご用意させていただきましたおねがい

2020年、
私が幸せに出来る神さまはどなたですか?
そんな問いかけでピンと来たイラストを
選んでいただけたら嬉しいですキラキラ(神さま以外の方もおられますが…アセアセ

リンクされた神さまとご縁ができ、
より一層お幸せになってくださることを
心より願っておりますほっこり

素晴らしい幕開けをお迎えください乙女のトキメキ



以下、お話が始まりますラブラブ




①天照大御神


 私が岩戸隠れをしたのは、スサノオの乱暴狼藉に嫌気が差したからじゃない。
 誰の目にも届かない場所で、自由になってみたかったのだ。

 好きなだけ昼寝をして、おいしい菓子を食べ、読みたかった本を読んで、ゆっくりと暖かい湯に浸かった。

 泣いて、笑って、嘆いて、寂しがるスサノオが羨ましくて、私は真似をした。
 
 それから、太陽神として唯一無二であり続けることのプレッシャーに、こんなのやってられるか!! と叫んでもみた。
 何でもかんでも私に権限を委ねられて、尻拭いまでさせられる。
 ニコニコ微笑んでばかりの毎日にうんざりだ、私だって1人の女なんだ、と、壁をパンチしてやった。


 感謝されるためにいるわけじゃない。
 見返りを求めていたわけでもない。
 だけど、私の価値はどこにあるのか見失ったんだ。


 このまま、神の座を降りてやろうかと外に続く長い洞窟を抜ける前に、光を消すヴェールを纏った。

 それなのに、洞窟のなかから出ても外は真っ暗で、とても寒い。
 考えてみれば当たり前だった。
 私が隠れたのだから。

 
 大好きな野花が、萎れかけている。
 小さな仔ウサギが洞穴で震えている。


 私がいないということは、大切な宝物を危険に晒すのだ、と気がついた。
 

 神々しくて近づけません、と誰も寄っては来れない。
 愛する人より輝いてしまうなんて嬉しくない。
 
 それが寂しくて、頑張れなかった。


 だけど、私は自分自身の輝きを、ただ放とう。
 どう生かされて、どう使われるかに拘らないで、私にしか出せない光を。


 だから、あなたにも恐れないで見せて欲しい。
 たまには岩戸隠れしてもいいわ。
 怠惰に過ごして構わない。
 きっと、周りが気がつくから。あなたがいることは当たり前じゃないんだ、って。


 あなたの太陽を輝かせてくれることは、私を幸せにする。
 
 あなたはとても華やかで美しいのよ。
 世界を魅了してやまない、スターなの。



 


②大黒天


 どうしていつも笑っていられるの? と、昔からよく訊ねられた。
 笑う角には福来る、と言うのは本当だよ。
 どんなに大変なときも、苦しいときにも、最後に笑顔を取り戻せるかどうかは大きい。

 だけどね、そうじゃなければ私たち七福神が見つけられないかと言われたらそうじゃない。
 不平不満をこぼす人の元にも、宝船に乗って訪れているからだ。

 気がついてもらえるか、ただそれだけで、差別をしたことはない。

 
 私が笑っているのは、未来が見えるからだ。
 この打出の小槌を振るたびに、幸福に目覚める人の明日が見えるからなんだ。

 
 君が私からの贈り物を受け取ってくれる、その未来が嬉しい。

 そして君が、その贈り物をまた別の誰かに贈ろうとしてくれることが嬉しい。
 
 その心こそが宝船そのものだ。
 無尽蔵に溢れ出る豊かな愛は、私を幸福にしてくれる。

 自己犠牲なんかじゃない。
 損じゃない。

 その優しさを躊躇わないで欲しい。
 君の心は大判小判を生むよ。

 不可能を可能にするんだ。




 
③龍神


 愛する地球を見つめて過ごすことが、私の役目だ。光よりも速く空を駆け、水を渡たり、風に乗る。


 傷ついた大地に触れ、涙する人々を見た。
 穢れた海に触れ、嘆く人々を見た。
 荒れる空に触れ、怯える人々を見た。

 小さな畑を大切に育てる人々を見た。
 子どもたちを慈しみ守る人々を見た。
 限りある命を守る人々を見た。

 
 そして、数多の祈りを受けた。
 

 どうか助けて欲しいと。
 勝手を願いたくない、と。


 相反する二つの祈りを聞いた。


 
 私は翔る。
 光よりも速く、天地を渡り君の元へ。

 
 その器を、取るに足らない小さなものと侮るな。

 君の勇敢な生き様を、誰が馬鹿に出来ようか。
 私にも到達しえない域で懸命に生きたじゃないか。

 
 君が繋いだ生命線は、かけがえのないものなんだ。
 森羅万象の感謝の歌声が聴こえないか?


 生きとし生ける命が、君の行く末を祝福する。
 恵みは必ず巡り、滅びを止める。


 君の器は巨大なんだ。
 捉え所を間違えずに進め。
 大木のように確かで、深い海のように偉大であることを忘れるな。
 
 君の呼吸に重なろう。
 その夢を共に見よう。

 この星のために立ち上がる君に、私は幸福を覚えているから。




④マザーメアリー
 
 私はただ、信じて来た。
 目の前でどんなことが起ころうと、何を奪われようと、信じた。

 私のなかに感じるこの、真実を見ようとする瞳を曇らせることさえなければ、失うものなどない、とわかっていたから。

 手にする側から離れ
 愛すれば引き裂かれ
 与えれば裏切られ
 希望に向かえば足元をすくわれる。

 それでも、私の瞳は晴れていた。

 手を出し、愛し、与え、希望を選ぶことを恐れなかったわ。


 神がいてくださるから? 
 天使が導いてくださるから?


 それだけじゃない。


 私は、私の生きるこの人生を信じたの。


 私は手を差し伸べたかった。
 私は愛したかった。
 私は与えたかった。
 私は希望に向かいたかった。


 私がしたいから、いつだってそうしたの。
 信じる心が揺らがないのは、私が信じて愛した世界だからよ。


 だから、あなたも負けないでいい。
 愚かだななんて否定しないでいい。
 あなたの瞳が見ている世界は、幻じゃないわ。


 あなたを抱きしめて守る。
 あなたの無垢な眼差しを愛している。

 あなたがあなたを信じてくれることで、私はこんなにも幸せに包まれるの。


 あなたの強さは宇宙を動かすわ。
 奇跡はそこに付随する。

 だから信じて。
 その強さを信じて。