金曜日。
Rina Sawayama の来日公演に行ってきた。
Rina Sawayama HOLD THE GIRL TOUR 2023
2023年1月20日(金) 東京ガーデンシアター
私が Rina Sawayama に興味を持ったのは、2020年にアルバム『SAWAYAMA』を年間ベストに挙げてる人を結構見かけて、ジャケットを見て気になってしまい、聴いてみたら「これは!」と。
プロフィールを見ると、「ロンドンを拠点に活動する新潟県出身の日本人シンガー・ソングライター」とあり、ロンドン!新潟県出身!とますます気になって。
聴いてみると、ロンドンのクラブミュージックに J-POP に…という彼女の出自が出てる音で、そんな人がロンドンで活動してることにもワクワクするし、何よりその出自が全開で鳴ってるのが嬉しくなった。そんな彼女の音楽をいろいろ形容する人がいるだろうが、
宇多田ヒカルと浜崎あゆみをかけ合わせた音楽をレディー・ガガがやっているという感じ? レディー・ガガはアメリカだし、あれ?ロンドンは?というツッコミは置いておいて、何より私は、
宇多田ヒカルと浜崎あゆみをかけ合わせた音楽
というのが新鮮で、と同時に、こういうのを待ってた!と叫びたくなるような気分で。だって、なんで今までなかったの? 宇多田ヒカルと浜崎あゆみなんてかみ合わないと思われがちかも知れないけど、あれだけ売れた音楽だよ? そういう音楽が生まれてもおかしくなくない? むしろそれこそ、最強の J-POP になるんじゃない?みたいな。
でも、Rina Sawayama の場合、ロンドンを通ることでそれが可能になったのかも知れない。ロンドンの視点がそれを可能にしたというか。
そういうわけで、最高に楽しかったし、かっこ良かった!
詳しいレポは写真や動画付きで↑にあるが、ライブ前に Rina Sawayama がインスタで「これまでやったショーの中で1番規模が大きいので記念にスペシャルな邦楽カバーを歌おうっかなーどの曲にしようか??comment below !!」とリクエストを募った。
もちろん私は思ったよ、「浜崎あゆみ」を歌って欲しいって。誰に対してもそう思うわけもなく、Rina Sawayama の音楽に浜崎あゆみからの影響を色濃く感じるから、だから聴いてみたいと思った。
(これとか「XS」とか “あゆ” を感じる~)
でもね、宇多田ヒカルだろうなぁ…とは思ったよ。Rina Sawayama が語られるとき、必ずと言っていいほど宇多田ヒカルが出てくるし、会ったこともあるみたいだしね。何より、リクエストも多かったし(浜崎あゆみをリクエストする人も結構いた!)。それに、前の日(1/19)が宇多田ヒカルの 40歳の誕生日だったそうで(何それズルいー笑 おめでとうございます!)。
そしたらやっぱり、宇多田ヒカル………だったんだけど、
「First Love」を歌ったんですよ!
4日前に同じ場所で聴いた曲!
まさに同じ場所で、同じように弾き語りで(Rina Sawayama はギタリストと二人で)、もうまさに目の前に宮本浩次が歌っていた残像や空気さえ(何せ 4日前なので再現可能なレベルで)感じながら、Rina Sawayama が同じ曲を歌うのを私は聴いていた。
なんて素敵なことだろう。言葉にできない特別な体験だった。
音楽はつながってる? 世界はつながってる?
しかも、宮本浩次と Rina Sawayama の間、東京ガーデンシアターではライブをやってなかったみたいだから、本当に空気もそのままで…みたいな。
(ここだけの話、あまり教えたくないけど、上記のライブレポに、この日 Rina Sawayama が歌った「First Love」の動画があるんですよ。やばいですよ。特別ですよ)
そして、そっか。
これは宮本浩次の「ロマンスの夜」が代替公演にならなければ、起こらなかったことなんだ。
代替公演になって涙したこともたくさんあるけど、こんな素敵なこともあるんだ。
あまりこういうことは言いたくないけど、Rina Sawayama、日本人として誇らしくなるようなライブで、そしてそれは、「ロマンスの夜」もそうで。歌謡曲とロンドン、まったく異なる場所からだったけど、どちらもで歌われた「First Love」。
素晴らしい音楽体験だった。
この素晴らしい体験、他にした人いるかなぁと思ったら、山崎洋一郎も「ロマンスの夜」も Rina Sawayama もどちらも行ったみたいだね。
月曜日の「ロマンスの夜」、水曜日の浜崎あゆみの新曲、そして、金曜日の Rina Sawayama。
素晴らしい音楽体験の一週間、その週末は、最高な「地獄で華金」でした!
地獄というのはもちろん、「This Hell」から来てるんですが、
この「This Hell」は『スッキリ』でもパフォーマンスした曲なんだけど、ABBA の「ギミー・ギミー・ギミー」に似てるということで「ABBA から承諾を得た」んだそう。
「ギミー・ギミー・ギミー」といえば、マドンナも「ハング・アップ」でサンプリングの許可をもらってる。
↑撮影OKだったので撮った写真。
バックの大きな輪っかが大森靖子の『超天獄』を思わせた。これはやはり、「地獄」だから?