エレファントカシマシ30周年の言葉 | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

デビュー30周年を迎えるということで、テレビ、ラジオ、雑誌……いろいろなメディアにエレファントカシマシ(以下エレカシ)が出ているけれど、良いものが多くて。
そりゃエレカシが良いんだから良いに決まってる!のかも知れないが、あまりにぐっとくるものが多くて。これはまとめておかないと!と思いました。

しかし、30周年だからって、ここまでなる!?
これは、30周年はキッカケに過ぎなくて、本当はみんな、以前からエレカシのことを取り上げたくてたまらなかったんじゃないの!? いや、そのタイミングが 30周年と重なっただけ? もしくは、これが 30周年の力というものなの!?

各記事、印象に残ったところをピックアップ(引用)しながら記していきたい。(※)からはじまる青字は私のコメントです。
いずれはリンク切れになってしまうものもあるかも知れないけど、どれも素晴らしい記事です。

素晴らしいあまりに「ほぼ全文じゃないか!」みたいになってるところもあります。長文かも知れません。文章だけじゃなく動画も!! でも、それだけのものです!!


新曲「風と共に」、47都道府県ツアー経過、30年やって気付いたこと――エレファントカシマシ・宮本浩次、語る
https://spice.eplus.jp/articles/134029

「当時、「NHK『みんなのうた』をやったことをいつか私に感謝するわよ」っておふくろから言われたんですが、母親の予言が当たりましたね」

「自分の中でコーラスのルーツって、ビートルズとビーチ・ボーイズなんですよ。中学校のときのベースだった友達が大のビーチ・ボーイズ好きで、カーステでいつもビーチ・ボーイズのベスト盤をかけていて、当時、僕は全然好きじゃなかったんだけど、頭の中に勝手に入ってしまったという(笑)。ビートルズもビーチ・ボーイズもコーラスワーク、素晴らしいですから」

(※)コーラスについての話が聞けて良かった。しかも、ビーチ・ボーイズ! エレカシからビーチ・ボーイズの名前が出てくるなんて意外な気がしたけれど、エレカシはコーラスも結構緻密というか凝っていて、そうか!と。ビーチ・ボーイズといったら、(私にとっては)L⇔R であり黒沢健一で、そら、(エレカシが)黒沢健一の琴線にも触れるわっていうね。

「新発見ですよ。みんなで楽しめる。これがコンサートなんでしょうね。エレファントカシマシが本当にやりたかったのは、客席に背を向けるようなものでもないし、電気付けっぱなしで、ずっと怒った顔でやるものではない。最初からこれがやりたかった。でもそのやり方がわからなかったんですよ。ようやくワケのわからない状態を脱して、エレファントカシマシがやりたかった理想のコンサートが実現してるんじゃないかと思います」

30周年記念47都道府県ツアーそして新曲に込める思い――エレファントカシマシ宮本浩次インタビュー【前編】
https://ddnavi.com/interview/388457/a/
新曲『風と共に』は40年ぶりのNHKみんなのうた――エレファントカシマシ宮本浩次インタビュー【後編】
https://ddnavi.com/interview/388490/a/

「何か傑出した、自分の凄みを他人に叩きつけるというやり方じゃなくて、こけおどしじゃなくて、自分の身の丈に合ったやり方でいいんじゃないかって考えるようになりました。でも一方で、憧れはあります。エレファントカシマシが、世界一のビッグヒットを飛ばすバンドでありたいって僕はやっぱり思ってる。例えばビートルズと並べて、1500万枚のシングルヒットを出そうぜって話したら、みんなはおそらく『またまたまた』って言うわけですけど……」

(※)ニルヴァーナが出てきたとき、「俺たちの方が先にやってる」と言い放った宮本浩次。同じように、レディー・ガガやテイラー・スウィフトが出てきたとき、「浜崎あゆみの方が先にやってる」と言い放ったって良い。

「ああ、これからもみんな安心して、何も考えないで、してもしなくてもなんでもいいんだから、遊びに来て、って本当に思います。コンサートに、歌を楽しみに、自然体でおいでよ、って。スタッフも含めて、そういうことに一緒に感激しています」

「もしかしたらこれまでも、みんな、エレファントカシマシに突発的でエキセントリックなものじゃなくて、もっと健康で、明るくて、夢や希望を一生懸命歌う姿を求めていたんじゃないか。それがどうしてもうまく表現できなかっただけで、今ようやくその第一歩が踏み出せたんじゃないか。自分でも想像だにしなかったけど、30周年とベスト盤があいまって、ようやく明るくて健康で、希望と夢と自由を歌うエレファントカシマシの姿……その全貌の一端があらわれたんじゃないかと思います」

「『みんなのうた』だからといって、子ども向けと思って作ってはいない。自由というもの、夢や希望を歌った歌だけど、夢や希望を追い求めることに子どもも大人もない。というか、あるっちゃあるけどないっちゃないですから」



エレファントカシマシ・宮本浩次インタビュー 30周年イヤーにしてピークを更新し続ける男は、何故いま「私を祝福してくれ」と歌うのか
https://spice.eplus.jp/articles/155955

「あくまでも自分の中だけでの話なんですが、「四月の風」の<愛する人に捧げよう>や「俺たちの明日」の<愛する人のためのこの命>といった歌詞がしっくり来なくなって、結構考えました。人のために生きるのではなくて、自分のために生きることこそが理想の姿なんじゃないかという思いが芽生えたからだと思います」

「“愛する人に捧げる”って、恋人、子ども、奥さん、友達だけじゃなくてもいいんじゃないか、自分のわがままを実行する心境にも当てはめることができるんじゃないか」

(※)このへんの言葉が後半の記事の言葉にもつながっていて、30周年やツアーを通して変化したこと発見したことにつながっていくんじゃないか。

「当たり前のことですけど、誰も祝福なんかしてくれないんですよ。「あんた、すごいね」なんて、誰も言ってくれない(笑)。自分だけは自分のことを誇りに思っていて、祝福してほしいと思っているという。だから“だれか私を祝福してくれ”というのは救いの言葉として、自分を肯定する意味で歌っています」

「——ステージに立って、拍手や歓声を浴びているとき、全肯定されている、祝福されていると感じることはないのですか?

いや、むしろ逆だと思いますね。僕らがみんなを祝福しているというか……僕らを通じて、みんな、自分たちを祝福しているんだと思うんですよ。もちろん祝福されているように感じるときもあります。歌がいまいちだったかなって思って歌い終わったときに、拍手が鳴り止まなかったりするのは、代えがたい喜びなんです。でも僕は、ツアーでも野音でも祝福されているとは思ってなくて、みんなを祝福しに行ってるつもりなんですよ。そこで僕らをこんな幸せな状態にしてくれるわけで、「お互い様だね。ありがとう」って思っている。ただ、そのことは“祝福されている”というのとは違うんですよ」

(※)祝福されているではなく、祝福しに行く。



「突破力だけじゃない感覚があるからこそ、説得力があるんだと思うんですよ。「ファイティングマン」もそこは一緒なんですけどね。“俺は正義を気取るのさ”と歌っているわけで、決して“俺は正義の男だ”と歌っているわけではない。自分で言ってしまうんですが、そこがエレファントカシマシのクールでかっこいいところだと思っていて(笑)」

「“本気な方がいい”と鼓舞してるんですが、そうやって奮い立たせるのは、うだつの上がらない日々を送っている、“もっと祝福してほしい”と思っている前提があるからなんですよ」

(※)そう、エレファントカシマシのクールでかっこいいところ。“本当はクールなんだ 正確な時計以上に”



「もしも若い頃のエレファントカシマシの才気走った若造のボーカストが人生を鼓舞する歌を歌ったとしても、鼻について、たいした説得力のない歌になっていたんじゃないかって。でも人生を歩んできて、それなりに疲れも出てきて、不幸せさえも引っくるめて進んできた姿も音楽に反映した、“演者”としてのエレファントカシマシになってから、いきなりソールド・アウトになりました」

(※)“演者” としてのエレファントカシマシ、か。

「我々もくたびれてへろへろになりながらツアーをやることでようやく、人々の共感を得られるスタート位置に立ったってことを感じています。もちろん僕は相変わらず前向きな男だし、音楽を作って絶対に売れてやると思っているけど、51歳にして、知らないうちに、そこはかとない絶望感みたいなものを手に入れていたのかなと」

(※)「絶望感を手に入れた」って凄い言葉だな。

東京海上日動 Challenge Stories~人生は、挑戦であふれている ~
http://www.tfm.co.jp/challenge/onair/detail.php?id=147

「挑戦っていうとちょっとおこがましいようですけど…僕らは毎日ツアーやってますけど、ホントに初めて観に来る方もいるし、凄い楽しみに来ている人もいるでしょう。そうすると声も枯れちゃいけないし、当然なんだけど、やっぱこうカッコよく見せたいとか。そういう意味じゃ毎回挑戦する場所っていうことなんじゃないですかね」

「背に腹は代えられないっていうところはやっぱりありますよね。歌をどうしても歌いたいし。職業でもあるけども、同時に歌はやっぱ好きだから。そうすると、自分の声が出ないのがホントに悲しいんですよね。あと、息切れしちゃったりとか。煙草なんかホントによく吸ってた時があって、そうするとホントに息切れしちゃうんですよ」

「やっぱり健康でいなきゃいけないし、熱量もなきゃいけないし、気持ちも一つじゃなきゃいけないし。実は当たり前のことだから、逆に超えていかなきゃいけないハードルも結構あって…練習したいですね。みんなでとことん。音を出すとやっぱり会話以上の何かがそこにありますから」

「こうなったらもうホントに元気に歌っていきたいっていうのがハッキリありますんで、現役で1日でも長く歌手をやっていけたら、っていうふうに思います。バンドも含めてですけど」

(※)この記事を読んだのは、浜崎あゆみのツアー宮城公演があゆの急性気管支炎のため急遽中止になってしまったニュースを知ったときで、この言葉には心の底から、胸に沁みたし、励まされたし、勇気づけられました。

エレカシ30年 歌い続ける理由
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/12/1225.html

「世間ってどういうものか、いつも対じしてる。
そういう職業上、歌詞を作ったり、あと人前で歌を歌うっていう、そういう職業上、常に心がけざるを得ない」

(※)世間と対峙する。歌詞を作って、人前で歌を歌うという職業上、そう心がけざるを得ない。つまり、宮本浩次にとっては、歌詞を作ることは、人前で歌を歌うことは、「世間と対峙する」ってことってことじゃないですか。好むと好まざるに。これ、
あゆとそっくりじゃねぇーか!
と、心が叫びました。


「本当に歌い続けてきてよかった」

エレカシ宮本、恥ずかしかった小学生でソロデビュー
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201712280000049.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

「あれだけたくさんの人がコンサートに足を運んでくれて、少し“売れなきゃコンプレックス”から脱せたんですよね。エレファントカシマシにとって、本当に幸せな時間でした」

「私たち21歳でデビューして、31歳で『今宵の月のように』がヒットして、41歳で『俺達の明日』で復活できて、51歳で紅白歌合戦に出られた。61歳でどんないいことがあるか楽しみ。プロの歌手として61、71でもいけるんじゃないか。ようやく明るい気持ちでそう思っています」

エレカシ宮本浩次「墓参りぐらい」亡き母へ思い語る
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201712280000613.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

「そうしたら母親が必殺技で、『あんたなんか、私から出てきた(生まれた)くせに』って。それ言われちゃおしまい。そういう話じゃない。女性って(話が)飛躍する。一気に時空を超えて、どうしようもないところからズバッと……」

「そんな宮本少年がバンドをやると言い出した際には喜んでくれたという。「母親は大事なものなんだっていうか、常に母親への思いとか、そういうものは体にしみついていますよね」という宮本。紅白初出場に向け「お墓参りぐらい行ったほうがいいんですかね? いや、行こうかとは思ってるんです。ご報告というか、まだしていないんで……」と照れくさそうに語った」

エレカシ・宮本浩次が語ったバンドの現在と未来 60代で「大きなこと呼び込めるように」
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180106-OHT1T50108.html

「赤羽の団地に住んでいた子供が、渋谷のNHKに行って歌の好きな子供たちと歌だけに特化した時間を過ごす―。大きな経験でした。ちょっと背伸びした場所だったんだけど、その分、学校とは違う力を発揮できる場所だった。女の子が8割9割。意外にモテたんですよ(笑い)」

エレカシ宮本が見すえる「紅白の先」 スピッツ、ミスチルとの競演へたぎる思い
https://ex.yahoo.co.jp/buzzfeedjapan/ashitano-interview/2.html

(※)これはもう、全文読むしかありません。
が、これが先ほどの “愛する人のために” からの “自分のために” につながっていくのかなって。30代で愛する人のための命だと気付き、40代でそれを実践してきて、50代でやっぱり自分のための人生だと気付いた。それってすごく大きいことなんじゃないか。
そして、聞いて聞いて聞いて、エレカシ・スピッツ・ミスチルのチケット、ド・ド・ドーンと集結!!~夢の競演~ のチケット、取れたーーー!!!


エレカシ宮本を30年間突き動かす衝動
https://goethe.nikkei.co.jp/article/155104511.html

(※)これはもう、全文読むしかありません。
『人は皆、敗者。』――あの宮本浩次が。「勝ちに行こうぜ!」と言う宮本浩次が。



記事、他にもあったと思うし、これからもあるかも知れません。そしたら、このブログ記事に追加するか、新たに書くか。

今は、春のさいたまスーパーアリーナが楽しみです!!!!!!