続・ハンマーソングと痛みの塔 | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

このブログのアクセス解析を見ると、「検索ワード」でいまだに多いのが、

ハンマーソングと痛みの塔

バンプは人気だなぁとこんなところで実感します。
(ちなみに、「きこえるかい」も結構多くて、Syrup16g 人気根強いって思います)

「ハンマーソングと痛みの塔」でヒットする記事は、おそらくまんまのタイトルの、

ハンマーソングと痛みの塔

ですが、これには続きがあって、それも読んでもらえたら嬉しいなって思ったりします。下記がその続きです。

FICTIONONFICTION

(ちなみに、「きこえるかい」の後にも「ブリットポップとエレカシと」を読んでもらえると嬉しかったりします)

そして今日は、その更に続きを書きたいと思います。だから、「続・ハンマーソングと痛みの塔」です。
上記「ハンマーソングと痛みの塔」と「FICTIONONFICTION」を読んでから読んでもらえばと思います。


「ハンマーソングと痛みの塔」は、BUMP OF CHICKEN の曲です。



歌詞→ http://www.uta-net.com/song/59685/

これを受けて、私は上記二つの記事でいろいろと考えてみたわけなんですけど、バンプファン(でエレカシファン)の友達に読んでもらったら、コメントをもらって、そこで発見があったんですよ!

上記二つの記事で、私は、

痛みの塔に登る = アーティスト
ハンマーソングを歌う = ファン・聴衆


という図式に捉われていました。

でも、友達がくれた、

「パインさんにとってのハンマー持って叩く人があゆちゃんだって時もあるんだろうな」

この言葉にはっとしたのです。

この歌を聴いて、糸井重里が浜崎あゆみに言った言葉の他に(上記「ハンマーソングと痛みの塔」参照)、もう一つ思い出したエピソードがあります。

それは、荒木経惟がビョークに言った言葉で、

「(彼女は)天女のように死に向かって飛んで行こうとしてる。だから俺が足を掴んでひきずりおろしてやるよ。掴む時にスカートの中は覗くけどな(笑)」

「死に向かっちゃだめだよ。美に近付こうとして死に向かっちゃだめだ。俗なこの世界にいなきゃあ。な、新宿で撮ろう。新宿の街で撮ろう!」


(『ロッキング・オン』より)

また、荒木経惟はこうも言っていました。

音楽評論家がついに「音楽」になった、という言い方をするじゃない? それと同じように俺も「写真」になった、とは言われないようにしてるんですよ(笑)。

(『ユリイカ』より)

あゆを悲劇のヒロインに仕立て上げるのは、すごく嫌だ。

だから、アラーキーと同じように、ひきずりおろしてやる! そう、ハンマーソングだよ!

でもね、そういうときって裏腹で、自分が痛みの塔に登っちゃってるときがあるんだ。

自分の方が悲劇のヒロインになっちゃってるときがあるんだ。

むしろ、そんなとき、私をひきずりおろすのは、あゆの方。ハンマーソングを歌うのは、あゆの方。

今日も誰か、悲劇のヒロインが生まれようとしているかな。

痛みの塔に登ろうとしているのは、視線に映る誰かかな、それとも自分自身かな。

ハンマーソングよ、鳴り響け!

自分の中の悲劇のヒロインをひきずりおろせ!