a-nation stadium fes. 2016 | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

a-nation stadium fes. 2016
2016年8月28日(日) 味の素スタジアム


いよいよ明日はエーネーション! やっと私に夏が!

という日に読んでしまったがために・・・

【インタビュー】大森靖子に聞く「カラオケで絶対に歌っていた曲」
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-08-25/oomoriseiko-pickup/

大森靖子が初めてカラオケで歌った曲は、浜崎あゆみの「July 1st」。靖子ちゃんがこの曲をカラオケで歌う映像を見たことがあるけど、「なんて良い曲なんだあ!」「好き!」とか言ってて、本当に好きなんだなぁと嬉しくなったのを覚えてる。そのときも、「いいねぇ、景色が見えてくるねぇ」とか言ってたと思うけど、

「こんなに風景や設定が見える人っていないなと」

これ!
なにぶん短い文なので、これはその前の “ヤンキー、海、金髪” にかかる、あゆのキャラクター的にってことなのか?とも思えてしまうけど、浜崎あゆみの風景や情景の描き方、特にこの大森靖子が選んだ「July 1st」の描写、天才だから!

“青い空が少しずつ オレンジ色に傾いて
 やがてそれが混ざり合い 街を深く染めていく”

“頭上にはただ風が吹き 雲の切れ間光射し
 寄せて返す波音に 全て洗い流される”


歌詞→ http://www.uta-net.com/song/15915/

まさしく、こんなに風景や設定が見える人っていない。

もちろん、いろんなところから影響も受けてると思う。けれど、小難しい言葉とか何一つ使ってないんだよ? 雰囲気でごまかすのもなく。それで出だしからもう、情景がぶわ~~~っと。それが音楽と相まったときの相乗効果がすごくて。

夕暮れってやつは美しい、何とか歌にしたいもんだなってエレカシの宮本さんが歌ってたけど、あゆもそういうことをやってるんだなって。

しかも、それが自然に歌われてるから、自然すぎて誰も気づかないのよ! いやぁ、マジ天才!

さらに、ヤンキーですって? 純文学もヤンキーもお構いなしに行き来するあゆ、いやぁ、マジ天才!

と、テンションが上がってしまいました。しかも、「July 1st」っていったらエーネーションでしょ?

改めて「July 1st」の歌詞、“昨日流した涙の痛みを優しさに変えて” って良い歌詞だね。“悲しみをいつの日かやさしさに変えちまう” って、エレカシにもあるね。

そうして、



やってきましたエーネーション!

globe のカバーがカッコ良かった Da-iCE、観たかったんだけど見逃してしまった。

Acid Black Cherry のファンの方(男性)が、「隣があゆのファンであろうとなんだろうと盛り上がるぞ!」って言ってて、フェスって良いなっと思いました。

SKE48 の後藤楽々さんの名前の由来は、浜崎あゆみの曲から来てるそうです。「SEASONS」の<今日がとても楽しくて 明日もきっと楽しくて そんな日々が続いてく>から「楽々」なんだそうです。

AAA、末吉秀太さんってなんかポップじゃない? 私、AAA には何か期待しちゃうんだけど。

倖田來未、楽しかった! ポップだった! カバーも良かったし、曲も、最先端の音を意識してるのを感じたし、良かった。もっと評価されるべきって言ってる人の気持ちがわかった。ちゃんと聴いてみたいって思った。

TRF、もうかっこいいわ。あの曲とかあの曲とか聴きながら、これをずっと歌い踊り続けてるってすごくない?って思ったわ。しかも、必ず新曲もやってるよね? 違うのかなぁ?

シューティングアクトの Beverly がんばってた!

なんか、トラウマになりそうな昨年と違って、今年は雰囲気が良かった気がする。昨年は、あからさまにあるアーティストが終わったらざーーーっと帰る、みたいな光景を目の当たりにしたからね。

今年は、組み合わせや順番にもよるのだろうけど、なんか違った気がする。K-POP が人気だったり、お笑い芸人が出演したり、形態がいろいろ変わったり、a-nation(エイベックス)も常に試行錯誤してると思うけど、「これがエイベックスだ!」というところを見つめ直そうと、大事にしようというのを感じたかも。それと、残るものは残るってことを思ったなぁ。転換点かも!

そして、あゆ!

このセットリスト!

01. INSPIRE
02. Rule
03. fairyland
04. HANABI
05. Greatful days
06. Sunrise ~LOVE is ALL~
07. glitter
08. You & Me
09. BLUE BIRD
10. July 1st
(一部メドレー)


「INSPIRE」と「Rule」以外は、ぜ~んぶ夏曲!!(「INSPIRE」も夏曲なのかもだけど)

最新アルバムからもなし!

そういや、「evolution」とか「Boys & Girls」もなし!

それが潔いくらいで、新曲やらなきゃとかヒット曲やらなきゃとかじゃなく、「私にはこの音楽があるから大丈夫!」って感じで良かったなぁ。

日本の四季を歌ってきた浜崎あゆみなんだから、さっきの靖子ちゃんの言葉のように、ほら、この場に響く曲がこんなにあるよ!みたいな。あゆも自分で驚いてるんじゃないかねぇ、私やるじゃんみたいな(笑)。

すがすがしいライブだった。

「fairyland」、なんて美しい曲なんだ。

では、浜崎あゆみの最新モードを何一つ味わえないのかって言ったらそうでもない。

「Greatful days」のアレンジがかっこ良かったというか、粋だったというか、めっちゃお洒落だった!

信じられますか、あゆがお洒落ですよ!?

いやいや、あゆはいつだってフレッシュだったのですよー。

シティポップなんちゃらと並んだっていけるんちゃうか?

「Greatful days」は 2003年の曲だけど、最初からアレンジがイケてるからねー。あゆさん、先を行き過ぎてるよ!
この曲が入ってるミニアルバム『Memorial address』は、アレンジがぶっ飛んでるので、ぜひ聴いてみて欲しい。歌詞もぶっ飛んでるのあるし。ポストロックもシティポップも真っ青ですよ。かと思えば、最後にバンドの一発録りあるし。。。

そうだ。あゆの雨女ぶりも健在でしたね。

2008年かな、大雨&雷のエーネーションの映像を見た友達に、「これ演出?」って言われましたからね。雨をも演出に見せる浜崎あゆみ。ちなみに、aiko も雨女だという話を聞いたことがあります。

あゆの振り付けって面白いよね。歌詞に合わせて波の動きを手や腕で表現したりしてて。笑顔になります。

それと、TRF でみんなで歌ったあとだったから思ったのか、ああ、あゆは合唱タイプではないんだな~と思いました。合唱するのもあるけどね。

でも、歌ってないからといって知らないのではなく、会場の「この歌を知ってる」という空気を肌で感じたんだよね。聴き入ってて、みんな心で歌ってるんだって。思い込みかな? でも、確かにそう感じた。

これで今年のエーネーションは終わりだけれど、冒頭の大森靖子のインタビューで一番ぐっときた言葉があるので、それを書いておきたい。

「浜崎さんって本当のところを見せずに未だにやり切ってるから一番ストイックでかっこいいと思います」


2015年の記事 → a-nation stadium fes. 2015