a-nation stadium fes. 2015
2015年8月30日(日) 味の素スタジアム
今年も a-nation に行ってきた。
AAA も良かったし、TRF は最高だったのだけど、ちょっと今年は特別だった。
この日のヘッドライナーは、浜崎あゆみ。
Remo-con によるリミックスバージョンの「Wake me up」ではじまり、宇多田ヒカルのカバー「Movin' on without you」のあと、小室哲哉と浦田直也(AAA)をゲストに迎えて、浜崎あゆみが globe の「DEPARTURES」を歌った。
目の前の、小室哲哉の演奏で浜崎あゆみが歌う光景は、いわゆる「小室ファミリー」がチャートを独占していた時代を通った自分にとっては、なんとも不思議な光景だった。
そうだよ。あゆの人気がじわじわ出てきたとき、
「なんだよ。こんなの、KEIKO のマネじゃん。二番煎じじゃん」
って私は思っていたよ。
それが今、小室さんのキーボードであゆが globe を歌っている。
ああ、私はあゆと「同世代」なんだな。
そして、小室哲哉だけではない。
その直前に、浜崎あゆみは宇多田ヒカルを歌っている。
ちょっと待って。
これって、すごくないか!?
「小室哲哉」
「宇多田ヒカル」
それがどれだけモンスターかということは、多くの人がわかってると思う。
浜崎あゆみという人は、これを引き受けられる人なんだということに圧倒された。
いや、もしかしたら本人は、自分のやりたいことを導くままにやってるだけなのかも知れない。
けど、やはり、「背負える人」なんだということに改めて感服する。
もしかしたら今、あゆがいなかったら、小室哲哉も宇多田ヒカルも、もうちょっと違ったものになってたかも知れないよ。
小室哲哉、globe、宇多田ヒカル、AAA、SpeXial(大阪公演のみゲスト出演)をつなぎ、自身の新曲と昔の曲をやる。
J-POP の歴史
自分の歴史
浜崎あゆみは「小室ファミリー」ではなかった。
むしろ、エイベックスが小室哲哉と決裂し、小室哲哉に頼らなくてもやっていかなきゃいけないというところで出てきたのが浜崎あゆみだったと記憶している。「小室ブーム」を目の当たりにしてきたから、Every Little Thing とか出てきたあたりから、エイベックスが小室哲哉から脱しようとしているのは感じていた。
それを託されたのが浜崎あゆみとも言えて、でもやっぱり、あゆだって「小室ファミリー」を聴いてきた世代だったし、一番避けて通らなければならないところでありながら、「浜崎あゆみは、華原朋美や KEIKO のパチもん」と言われてしまう現実なのであった。(浜崎あゆみ、もう最初っから、“引き裂かれている”)
そんな浜崎あゆみが、「小室哲哉」に向かうというのは、とても怖いことなのだと思う。
で、そんなこと言ったら、「宇多田ヒカル」もめちゃめちゃ怖いでしょ。浜崎あゆみにとって。
音楽は誰に微笑むのか
誰が音楽を愛しているのか
小室さんは、「宇多田ヒカルが自分を終わらせた」と言っていた。
それを、浜崎あゆみが、小室哲哉も宇多田ヒカルも同じステージに上げたんだ。
(参照: 小室哲哉、「宇多田ヒカルちゃんが僕を終わらせた」と証言。ELTに時代の流れ感じたとも。 )
それにしても、
Remo-con によるリミックスバージョンの「Wake me up」
バキバキの EDM 「Movin' on without you」
と、冒頭いきなり、誰よりも “尖ってる” んですよ。これには正直、驚いてしまいました。
(誰ですか? 浜崎あゆみを “王道 J-POP” とか言ったのは?)
と思ったら、「SEASONS」「HANABI」で、誰よりも “歌” を聴かせているんですよ。
(やっぱり、浜崎あゆみは王道か?)
はじめて生で聴いた「Summer diary」も良かったなぁ。やさしくて。
あれ歌うの難しそうと思ったんだけど。
「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーブメント~」は、前も浦田くんとやってたけど、AAA がカバーしたのがキッカケなのかな。
小室さんとあゆが歌いながら笑顔で向かい合ったところ、心のダイアリーに綴ります。
そして、何回目かの a-nation への参加で、やはり、ここでしか会えないあゆがいるなって思いました。
もちろん、気持ち良いことばかりではなかったです。
横山健さんが RUSH BALL で何か発言されたようですが、私も感じるところあります。
ビートルズだって熱狂したんだから・・・と私は思っていたけど、やっぱり何かが違うような気がしてきました。
伝えていくこと。
もう一度考えなきゃなぁと思いました。
2014年の記事 → a-nation stadium fes. 2014