ジャケットは語る | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

A COMPLETE ~ALL SINGLES~/浜崎あゆみ


そういえば、「CD」っていうテーマを作ったのにも関わらず、全然書いてないなぁ。ライヴはその場限りだけどCDはずっと残るから、書くのに構えちゃうんだろうなぁ。書いた後にまた考えが変わったら…ってのもあるし。でも、そのときに感じたことを書きゃあ良いんだよね。保険なんてかけんな!

これは、2008年に発売された、浜崎あゆみのシングル・コレクションです。デビュー曲「poker face」から「Mirrorcle World」までのシングル曲が入っていますが、両A面やミニアルバム的なものであっても1曲ずつしか入っていません。ちなみに、「Daybreak」はアルバムに入っているバージョンが収録されていますが、それがオリジナル・バージョンだということなんでしょう。シングルの方は、“HAL's Mix 2002” ってことでリミックスだよね。このリミックスがまたカッコ良くて、プロモもそれで作られてる。

DVD付きのDVDには、2003年に開催されたライヴハウス(Zepp Tokyo)でのライヴ映像が入っています! あと、a-nation の映像。

そして、このシングル・コレクションには、初回限定で「プレミアム・フォトブック」が付いています。これは「シングル・ジャケット写真の未公開カット集」なんですが、要はだから、「ジャケット写真の没テイク集」ですよ。

それをパラパラと見ていて思ったことが。

あゆ、こっち(没テイク)のがかわいいじゃん!

好みもあるけど、こっちの写真の方がかわいいんじゃないかなぁってのが何枚かありました。

しかしそれでわかったんです。

ああ、あゆは、自分をかわいく見せようとか、そういうことでジャケ写を選んでるんじゃないんだなぁ。

それでからジャケット(採用された方)を改めて見てみると、やはりなるほど、作品としてはこっちのが良い!こっちのが断然○○(曲名)だよな!ってのばかり。

考えてみれば、そうだよなぁ。

ジャケットに限らず、作品に関わるすべて、自分をかわいく見せようとかキレイに見せようとか、そういう意図でやってないもんなぁ、あゆは。

アルバム『RAINBOW』の最後に「independent+」というトラックがあって、それは、「independent」という曲と「+」という曲がつながっているんだけど、その「+」で、あゆは “姿を飾れば飾るほど 心が虚しいでしょう” って歌ってるの。
最初、私は思ったね。あれだけ姿を飾りまくってる人がこんなこと歌ってる! あゆって面白い! いや、茶化すんじゃなくて本気で、あゆって面白いんだって思ったんだよね。あんなに姿を飾りまくってそうな人が歌ってんのに、プッて笑っちゃうどころか、な~んか妙に説得力あんだもん。
ああだから、姿を飾ってるんではないのかって。
ちなみに「+」は、シークレット・トラック的扱いなのか、歌詞が掲載されてないんだけどね。

とまぁ、「CD」なのに肝心の音楽の方に全然触れてないけどね。でも、この「CD」によって発見したことではあるから。それに、これはあくまでシングル・コレクションなので、音楽に触れてなくても許して~。

未公開カットとか未発表テイクとかって、未だ見てなかったり聴いてなかったものに触れられる喜びもあるけど、アーティストがそのときに「これを没にして、これを採用した」ってところから見えてくるものってあるよね。