リリックトリガー | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

アマゾンであゆの新曲のカスタマーレビューを読んだら、凹んだ(笑)。

いや、そりゃ私だって、戸惑っていますよ。

でもそれは、新曲に対してではなくて、浜崎あゆみが今、「過渡期」にあるであろうことは、なんとなく感じているからさ。

そりゃ、「昔は良かった」って言うのは簡単さ。
だけど、いつまでも同じところにはいられないんだもの。
あゆも「A Song for ××」の時点でもうそう歌ってんじゃん(笑)。

そりゃあ、過去は宝物だよ。
だけど、それはもう自分の胸の中にあるからいいんだよ。

どこかの誰かが言うように、浜崎あゆみが “終わった” のだとしても、止まった時計の中で生きるよりはマシさ、と強がってみよう(笑)。
終わったのなら、また始めることができるのだから、終わらせられないでいるよりはマシさ、とヒラリかわしてみよう(笑)。

ま、いいんだけどさ。

もともと私は、音楽を聴くときに「歌詞」を重要視していないのかも知れない。
だから、歌詞に対して激論されてもウーンってなっちゃうんだけど、でも、言葉が音楽に乗ったときの醍醐味とか、そういうのは何となくあって。それにもちろん、歌詞に感動することだってある。だけど、その言葉が詩集みたいに言葉だけ書かれてあっても感動するかな?っていったら分からないし。中には、歌詞だけを読んでも感動するのもあるけど、じゃあその曲に感動するのかっていたら、それは必ずしもイコールじゃない。
だから、歌詞は歌詞で大切だし、軽視すべきではないと思ってるけど、歌詞単体ではあまり考えてないのかも知れない。あくまで曲とセットというか。ま、詞じゃなくて歌詞だし。

前置きが長くなっちゃったけど、上記のように凹むものもあるけれど、こんな何やら凄そうなものも見つけたよ。

http://bungeishi.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/part3-deac.html

http://bungeishi.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/part4-09d9.html

これを読んで、歌詞を軽視しがちな私も、あゆって凄いのかも、と。

反省しました(笑)。

いや、難しくて分からないところも多々あるんだけどね。

前に、あゆは常にメッセージ性を持っていて~とか私書いたけど、あゆって、「メッセージがない」のか!(驚) そこが新しかったのか!?

いや、別に何も、そこに書かれていることが正しいってわけじゃないし、鵜呑みにしなくても良いし、してもいないんだけど、目から鱗が落ちた気分っつうか。

とにかく、良かったら読んでみて下さい。
書いている方はあゆファンではないみたいだから、ファンのひいき目じゃないだろうし。

最近、あゆの歌詞について、ああだこうだ言う人がいるけど、もちろん私だって色々感じるけど、そっか、「春の語り」「夏の語り」を獲得しだしたのかも知れないなぁ。って、なんか分かった風を装っちゃったけど、どうせなら、春夏秋冬、全部ある方が良さそうじゃない?

そして、二番目の記事のコメントに対するレスがすごい。
メッセージが見当たらないと言ってたけど、「Daybreak」以降の第二期でメッセージ性が強くなり、「Mrrorcle World」ではメッセージでは食い止められないほど末期的だとか何とか…。

そして、すみません、一部そのまま引用させて下さい。

「浜崎氏は今、『イデオロギーと人間関係はどういう状態であるべきか? 汚れた世界対私たち共同体という二項対立では最早描けないほど状況は進行している』という問題について考えていると思います。「Days」は第三期浜崎ソングの方向性のヒントがあるように思います。「Mirrorcle World」で提示された問題はコミュニケーションによって解決されうるのではないかという。また「Days」には作家とテクストの距離のとり方に変化が見られます。それにしても浜崎の時代状況への喰らいつきっぷり、決して遅れをとらない強靭さは凄まじいです。西尾維新並み。日本語ラップですら、エライ失速してるのに。」

何やら、すごい、あゆって、すごいのかも。
それとも、天然?
いやいや、天然だとしてもすごいし、計算だとしてもすごいわけよ。
で、あゆは、両方あると思うし。

そっかー、あゆは今、イデオロギーについて考えてるのかぁ(笑)。
ま、そりゃ分からんけど、「作家とテクストの距離のとり方に変化」っていうのはあるかも。
こうして、常に変化していくから、せっかく論じても崩されちゃうのよ(笑)。そこがあゆのすごいところなのよ。だから批判も受けるのよ。
“上り下りのエブリデイ” だもん。上りだけでも下りだけでも転がっていかないんだよ。

上記の記事やコメントでは、時代状況に重ねてるけど、そうだよね、やっぱり、優れたポップ・ミュージックってのは、時代状況へ喰らいつかないとね!

そっか、あゆは日本語ラップの先を行ってるのね!

まぁ、よく分からないけど、私はあゆが好きです(笑)。


BGM: リリックトリガー / スムルース