こんにちは!COMAX JAPAN ラテシアのカトウです。
今回は安眠と疲労回復の関係についてです。
睡眠は私たちの健康において欠かせない要素です。
安眠や快眠は、私たちに様々な利点をもたらしますが、
その中で最も効果が期待できるのは
疲労の回復だと考えられています。
ここでは特に、脳の疲労回復についてみていきます。
脳を休める徐波睡眠
脳を休めているのは、ノンレム睡眠の中でも
深い部分である徐波睡眠(じょはすいみん)時期です。
徐波睡眠時期では、日中のさまざまな「考え」や「感情」
に代表される、脳高次機能を担う大脳皮質の働きが低下します。
睡眠中に機能が低下し休息することで、
大脳皮質の機能を回復することができるのです。
逆に、徐波睡眠が十分に取れていないと
脳が疲労回復できずに、
活動に問題が生じる可能性があります。
このことは、PVTという方法で測定することが出来ます。
PVTテスト
徐波睡眠が十分にとれているのかを
測定する方法の一つが
PVT(Psychomotor Vigilance Task)です。
PVTは、画面に刺激が表示されたら
即座に反応する単純なテストで、
集中力や反応速度を測定します。
通常は5~10分間続けられ、
睡眠不足の影響を示す反応時間の延長や、
ボタンを押し忘れる回数などが評価されます。
一般的に、十分に睡眠をとっている場合、
刺激からボタンを押すまでの反応時間は
0.5秒未満と言われており、
1晩眠らなかった場合には、
反応時間が1.59~1.94倍に延長することが報告されています。
また、集中力が途切れると、
ボタンを押すのを忘れて反応時間が長くなってしまいます。
MSLTテスト
睡眠の質や眠気を評価する
MSLT(Multiple Sleep Latency Test)
というテストもあります。
これは1日の中で2時間おきに
20分の昼寝を4~5回行い、
どのくらい早く眠りこむかを見る検査で、
主に過眠症の診断に用いられます。
質の高い睡眠は、
私たちの健康と日常生活に大きな影響を与えます。
十分な徐波睡眠を確保することで、
脳の疲労を回復させ、
より充実した生活を送ることができるでしょう。
自分の睡眠は大丈夫?