透明のバスにペンキを塗っている。
白色がなくなったので、
ところどころ黒くぬったら、
パンダみたいなバスになる。
子供たちは喜んで飛び乗ってくるが、
床はゴキブリ捕獲器のような
トリモチで、
子供たちは次々と捕獲されていく。
ご苦労さん、
と、ノッポさんみたいな人が
あらわれて、
僕に給料袋を渡したあと、
バスに乗って走り去っていった。
朝、起きると、
すべてが裏返っている。

千円札の表と裏。
本音と建て前。
夢と希望。
昨日と明日。

誰もが裏返しになって
もがいている中、
一番、根性が悪いと言われている
友達には何の変化も起こらなかった。
根っからの性悪なの?
バイクに乗っている。
新しいタイヤに入れ替えたら、
十円玉ぐらいの大きさの穴が開いていて、
チューブがむき出しになっている。
バイク屋さんの店長が、
とても強面だったので文句も言えず、
ローソンでガムを買って、
くちゃくちゃ噛んで
その穴を埋めた。

重要書類と危険物が入った箱を
バイクの二人乗りにひったくられる。
「あかん、それ、ニトログリセリンやねん。
爆発するで」
と、注意したのにもかかわらず、
「うそつくな、あほ」
と逃げられる。
バイクが交差点を曲がった瞬間、
閃光と共に爆発が起きる。
横断歩道の人たちも爆発に巻き込まれて、
周囲はバグダッドのテロ事件のような状況に
なっている。
難を逃れたベビーカーが一台。
赤ちゃんが無事なのか覗き込むと、
赤ちゃんに
「お前が責任とるんやぞ」
と言われる。
逆立ちをした人がこちらに向かって歩いてくる。
遠近法で小さいんだと思ってたら、
本当に1m位しかない人で、
上から見下げたら、
見下すな!と怒られる。
小さい人にパンを与えると、
アゴがはずれた!と、
もがき始める。
それを笑ってみていると、
桂米朝に怒られた。
深爪をした女の人が、
プラ板で爪を作ろうとしている。
鉄のヤスリで削るたびに
パキっと割れて、
その度に悲鳴が聞こえ、
僕の方にヤスリが飛んでくる。
フリッパーズギターに加入した。
おとなの科学という雑誌の付録を
手渡され、
君はこれ、担当ね、
と言われる。
付録はテルミンだった。
おいしそうなつけめん専門店がある。
でも食べる条件は
ウイスキーをボトルキープ
すること。
悩んでたっていると、
勝手にオーダーを
通された。
車で二十六号線を堺に向かって走っている。
前の車はトロトロ運転で、
クラクションを鳴らしても、
パッシングしてもスピードをあげてくれない。
だんだんイライラしてくる。
スピードを上げて追い抜く瞬間に
どんなやつが運転してるのか
確認してやろう、と、
キッと睨んだら、
横山やすしだった。


ガラスのコップに絵を描こうとしている。
でも、何を描いていいかわからない。
隣でアーティスト気取りの人が、
スラスラ描いているが、
微妙な感じでいけてない。
でも、回りの人が流石!と、
絶賛していて、
アーティストは
「君はセンスのかけらもないねぇ」
と、笑いながら僕に話しかけてくる。
回りの人も一斉に僕のことを笑った。

なんとも言えない気持ちになって、
アーティストの作品を手にとって、
「これも全然、センスがないわ!」
と、思い切り床にたたきつけた。
割れる、と思ったコップは割れずに
床にコロっと転がる。
誰かが手にとって、
「あれ? これ百均で売ってる普通のコップやん」
と、大きな声で叫んだ。
一同、ざわつき始める。
「こいつ、偽物やわ」
と、誰かがアーティストの胸ぐらを掴んだ。
大勢の人間から、罵倒され、殴られるアーティスト。
あまりにも過激なので、
警察に通報しようとしたら、
興奮した人たちに携帯電話を取り上げられた。