隣の家の生活が、
突然大きく変わった。
隣のおっちゃんが、
アメリカの大統領候補になったらしい。
粉浜商店街を遊説して練り歩くおっちゃん。
大統領候補が食べた粉浜名物として、
内山のコロッケが百円に値上げされる。
アメリカ村のはずれ。
なんばハッチの近所。
四ツ橋筋と道頓堀が交わる北東部に
キャビンという喫茶店があって、
建築的には地下一階だけど、
堀から見ると、
水に浮かぶ船のようなロケーションに
なっている。
そこで、先輩と打ち合わせをしていて、
トイレに行こうとしたら、
店員に鍵を渡される。
これ、何?
と思って、眺めていたら、
常連のおさぼりサラリーマンが、
こうするねん。
と、インテリアと思っていた
舵の下にある穴に差し込んだ。
ドッ、ドドド・・・
という重低音にあわせてゆれる店内。
窓の外の景色がどんどん変わっていく。
ブルボンのアルフォートを食べている。
ビスケットだけを先に食べて、
チョコだけ残そうとしたら、
必ず手がチョコでベタベタになる。
逆にチョコを先に食べると、
まるでおかずのないお弁当箱のようになって、
とてもさみしい。
自転車置き場の中に、
小さな財布が転がっていた。
絶対に貧乏な人の財布やわ!
貧乏人の財布の中身ってどんなん?
と、興味本位で拾い上げてみると、
札束がぎっしり。
驚いて数を数えていると、
返せ!と貧乏そうな女の人が
僕の方にかけよってきた。
これはとても大事な財布で、
とりあえず中身はいらないから、
財布だけ返してとお願いされる。
アイスクリームに赤いソースをかけている。
北浜にある不思議な古いお店。
料理を注文したら、
ギャルソンに腕を引っ張られて、
強引に料理を作らされる。
小学校から帰って、
すぐに友達と
粉浜の児童公園に遊びに行く。
手打ち野球をしていると、
知らない女の人がじーっと僕らのほうを
見つめている。
変な人だなあと、
みんなで気持ち悪がるが、
それでも気にせずにじっと見ている。

ガンダムが始まる時間やから、
もう帰ろう!と誰かがいって、
みんなでサッと自転車にのって
それぞれの家の方向に走り出した。

しばらく行って、
柳通りの坂をあがるとき、
友達が後ろを見て、
あ、と叫んだ。

あの女の人は確実に僕らの後を
追いかけてきている・・。
全速力で坂道を駆け上がって、
林医院を北に曲がろうとしたとき、
女の人は待って!と大声でわめいた。

私は芸術大学で写真を専攻していて
いま子供をテーマに写真を撮ってます。
ぜひ、モデルになってほしい、と
300円を渡された。

お金をみて、
うん、ええよ、
と安請け合いをする僕。

住吉大社の裏側、
初辰さんの大木の前で写真を
撮ることになった。
いいよ、いいよ、という女子大生。
今度上の服を脱いでくれる?
と言われて、気安く服を脱いだ。

うーん、次はズボンも、
と強引に脱がそうとされたので、
なんだか怖くなって、走って逃げた。
ホチキスの玉を詰めている。
玉は純金製で
これをヤツのこめかみに打ち付けて、
復讐を果たすのだ、
と、何者かに命令をされている。

いきなり本番は不安なので、
家の前を歩く人たちで練習することになった。

まずはサラリーマン風の男のこめかに、バシン。
打ち込まれたホチキスはこめかみの神経の機能を
停止させ、男はコテン、と倒れた。

この調子でやってくれと、命令されるが、
日本刀と機関銃を持った男に
ホチキス一本だけでは
どう考えても立ち向かえない。
長い渡り廊下。
ギシギシ音を立てていて
今にも崩れそうだ。
カルガモが子供を連れて
テクテク歩いている。
廊下を渡ろうとしたら、
何十人もの報道陣が
一気に押し寄せた。
不安定な床が音を立ててくずれていく。
カルガモの親子は
バタバタ羽を動かして
空中に留まっているが、
無神経なマスコミの人たちは
次から次へと
地球の底に吸い込まれていった。
東長崎から江古田まで歩いている。
西武池袋線の線路の上。
東京とは思えないぐらい
満天の星空で、
空を見上げていると、
線路に躓いて思いっきり転んだ。
ジーンズの裾がボルトに絡まって、
動けなくてバタバタしてると、
知らない人が子守歌を歌って、
僕を寝かしつけてくる。
線路を枕にしてぐっすり眠るが、
目覚まし時計は
体の上を通過した始発電車の車輪だった。

ウチの裏にあるローソンで
弟が立ち読みしてるから
呼んできて、
と、親に言われたので、
ローソンに行く。

ドアを開けて
はよ帰ってこい、チビ!
というと、

誰がチビやねん!
と、大久保嘉人がつっかかってきた。