こんにちは、ワインクラブ・ラ・タブレのマダム 野原みゆき です。
当店の神楽坂復活に至る小史、第2話です。
「ビストロ・タハラヤ」時代には、現在のお店のスタイルを確立するうえで貴重な体験がありました。
常連のご夫婦が、勉強のためと言って高級フレンチの名店「アピシウス」に招待してくださったこともありました。
ウェイティングバーでの食前酒から始まり、ワイン、料理はもちろん、フロマージュ、デセール、食後酒にシガーと、初めてのグランメゾンを十二分に堪能し、その充実した優雅な時間に感動を覚えました。
多分、一人3万円以上掛かったと思います。当時のタハラヤでは、お客様お一人のご予算はせいぜい4000円程度でしたから、それに比べてとんでもなく高価な金額です。けれども、ゆったりとした時の流れを至福の想いで過ごすその満足度を考えると、決して高くはないと思いました。
そして、その非日常的な幸福感を自身の店ではリーズナブルな価格で再現し、経済的に余裕の無い若い方達にも、我々の提供するサービスを通じて「食」の世界の広がり、幸福感を知っていただきたいと思うようになりました。
渋谷駅東口の路地裏に創業30年を超える “ビストロ・ボルドー”という名ワインレストランがあります。その店のオーナー田中氏との出会いも大きな刺激でした。
ワインに関する知識、情報量の豊富さもさることながら、本当にワインが好きでワインの魅力を伝えたいという熱意が、ひしひしと伝わるパフォーマンス。脱帽でした。
そして何より、田中氏を通じて、品質管理が万全で酒質の綺麗なワインというものに開眼し、1993年には「タハラヤ」を、ワインに特化したフレンチビストロにリニューアル!
…が、しかし、やはり下北沢というロケーションでは、ご来店いただけるお客様はどうしても限られてしまいます。そこで、思い切って勝負をかけようと、より良い立地を求め、1994年10月渋谷に移転。直前に私がソムリエ資格を取得し、店名も「ワインクラブ ラ・タブレ」に改名致しました。
>>>To be continued