「ワインクラブ・ラ・タブレ」は、ここから始まった③ | 奥神楽坂の小さなワインショップ グルトンベールが綴るおいしい生活

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ワインを、心から美味しく楽しんでいただくために、
産地、品種、醸造法・・・・なんてことより、もっともっと大切なことがあります。

こんにちは、ワインクラブ・ラ・タブレのマダム 野原みゆき です。
当店の神楽坂復活に至る小史、第3話です。

そして、いよいよ「ワインクラブ・ラ・タブレ」第1章の始まりです。

都心に移転し、より多くのお客様が来店しやすくなったとはいえ、当時まだまだワインは一般的な存在ではなく、一部のスノッブな人たちが好む特別な飲み物と思われがちでした。「お酒の伴はおつまみ、食事の場には不要」という感覚も根強く、ワインと共に楽しむ食事というものを理解していただくだけでも、かなり苦労がありました。

ワインの味や香りの説明も、一般の方には馴染みの無い専門用語は極力避け、身近で聞き覚えのある馴染み易い表現を用いる工夫が必要でしたし、時間の経過やワインを提供する温度、グラスの形状によっても味わいが違って感じることなど、頭でっかちではなく体験的に楽しめるための知識もお話するように努めました。

お料理とのマリアージュを実感していただくためのさりげないアドバイスなども、言葉の選び方、口調、タイミングなど、それはそれは細かな気配りが必要でした。
それでも、一人でも多くの方に、美味しいワインのある食事の喜びを知っていただきたくて、日々創意工夫を重ねましたし、時にはお店のポリシーを理解していただくまで、切々とお客様に語ってしまったこともありました。

シェフも、料理とワインの相性に徹底的に拘りました。
お客様が注文された複数のお料理のうち、中には、選んだワインと必ずしもベストマッチにならないものも含まれてしまうことは多々あります。そのような場合を想定して、キッチンが料理のオーダーを受ける際、必ずお客様がどのワインを注文したかを確認し、ワインに合わせて料理の最後の仕上げを微妙に変えたりしていました。

>>>To be continued