「免許を取れ」と言われすぐに練習するほど私は素直な人間ではありませんので、
まずは州政府?の運転免許担当部署へメールしてみたのです。
『私は日本で免許を取得しています。この免許をそのまま●●州免許へ切り替えられますか?』と。
要は、実技試験「無し」で免許が得られないかとぶっ飛んだ問い合わせをしてみたのである。
そんな時だけ行動早い。
そしたらなんとまあ、ものの30分で返事が来たではありませんか!!
「やったやった実技免除とかできちゃうのかなこの人仕事できる~」と浮かれながらメール開封。
(米国免許取得後の)免許更新方法のリンクが懇切丁寧な返事と共に添えられておりました。
しかも文末には「お役に立てて嬉しいぜ」的なコメント付き。
この国らしい痒いところにギリ届かない絶妙な回答である。
そうよね…
実技を受けたくなくて連絡してきた人間からだなんて思ってもいないよね
でもね…
私としては実技受かった数年後のことなんてどうでも良いんだよ?
決まった道しか走行できないが故に、夫も呆れる足掻きを見せた私。
仕方なく練習しているが、どうにかして試験ルートの情報を少しでも知りたかった。
そして、またもやネットで検索すると、ありがたいことにちょこちょこ出てきたのです。
・停止線で停止、縦列駐車、バック駐車(ふむ)
・一般道+高速道路走行は合計30分くらい(その日だけ高速封鎖してくれんかな)
・車線変更2回(一般道1回、高速1回) (これはキツイな←レベルがバレる)
・ルートはこんな感じです☆ (神か…?)
しかもルートは、ほぼほぼ同じコースだったのである。
こ、これはもうこの情報に頼ってこのルートを走り回るしかない!!!!!!
でなければ私の実力では受からん!!!
それからはただひたすら、情報を提供してくれたお顔も知らない神様たちに感謝しながら、
毎日そのコースを走りまくり(高速は夫がいる土日のみ)、
グーグルマップの航空写真で道路の流れを一日中眺めながら頷いたり(何故か偉そうな立ち位置)
お店の駐車場から気になる交差点の信号や車の混雑具合を小一時間チェックしたり(一歩間違えたら不審者)
それはもう、みっちりシュミレーションと練習を重ね、試験当日に備えたのです。
そんなこんなで当日
私と夫(通訳で同乗してほしいと懇願した)は試験場で試験官がやってくるのを待ちまして、
余裕で15分遅れて笑ってやって来たけど許せちゃう雰囲気を持った
スラムダンクの安西先生のような試験官とご対面したのです。
続く。