Nikon D500 と  AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR | 写真を「もっと」楽しもう!

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その他、花撮影、スナップなんかをオールドレンズやフィルムカメラで
一味違う楽しみ方を写真とともに綴ります。

Nikon機で、動体撮影の王道
と言ったら、D5328,428以上の
大口径単焦点望遠レンズになる
かと思いますが、ご予算200万円
コース。付随する三脚、雲台も
入れると軽く250万円コースに
なります。
なかなかコストのハードルが高い
です。汗

そこで、Nikonから新しく出たAPS-C
フォーマットのD500。フルサイズD5
約1/3の値段です。
動体撮影でモノを言う連写、AFは
D5譲りだそうで、さて、実際はどうで
しょうか?
レンズも

AF-S Nikkor 200-500mm
f/5.6E ED VR

所謂、ゴーヨンのお値段の1/9です。
廉価版、動体撮影セット。とは言いません
が、35万円コースセット。
動体撮りたいけど、100万円なんて・・・
と言う人には頑張れば手に届く価格のセット
じゃないかと思います。
じゃぁ、そのセットの手持ち撮影で、どこ
までやれるか、フィールドで試してみました。


相手は、カワちゃん。です。青い鳥

因みに相対速度で言えば、一番俊敏
なのは昆虫の飛翔です。
次がツバメなどの小型の鳥、カワセミ
、猛禽類。はるかゆっくりになって、レーシ
ングカーや新幹線、ジェット戦闘機。
特に人が操作するものは軌道が読め
ますから、これも比較的撮りやすい。

決して、「簡単。」とは言ってませんので
誤解の無き様。

そういうワケで、昆虫の飛翔やカワセミ
の飛翔が狙って撮れるようになれば、
大抵の動体は撮れるんじゃないか?と
思います。
ま、熟練が必要ではありますが。


そして、このセットの第一印象はD4s
328を手持ちで撮る日常と比較する
と、格段に「軽い」です。(約3kg)


ま、D4sが1.2Kgで328が2.9kg
合わせて4kgを手持ち撮影です
から、ちょっとアフォかもですが

それが自分の普通のスタイルなの
で、軽く感じます。


でもCanonのカメラマンさんは
1DX
1.3kgとロクヨン3.9kg合わせ
5kgを手持ち撮影で慣れた結果、
3.8kgヨンニッパの手持ちは
フツー。腕。と言ってますので、
比較が極端なコトを申し添え
ます。
因みにコレって普通じゃありま
せんので、良い子は真似をしない
様に。汗


撮るためには機動力の必要
なフィールドなので、やむなく
こういう過酷な撮影をしている。


と言うダケですが、望遠レンズ
とは、もともと重いし、長いから
ブレ易いので、三脚などを使って
撮るモノなのですが
2kg程度で
500mm
まで使えるNikonのこの
200-500
は軽い方で、(APS-Cだと
フルサイズ換算750mm相当)

手持ちでも使える超望遠レンズな
ワケです。


しかも、その描写力は1/9の値段
とは思えないほど、素晴らしい写り
をします。
AFの速度は単焦点ほど機敏とは
言えませんが、自分の感覚だと
ギリギリセーフの速度。


標準ズームレンズで重い。とか
言ってるくらいなら、本格的な
超望遠レンズには近づかない
方がいいってコトです。SAYU青疑
近寄れない被写体をある程度
上質な写りで撮りたいと思うなら、
重量を覚悟して使うか、使わないか。
それだけのコト。
文句を言ったところで、残念ながら
器材の重量は軽くなりません。汗


で、調整がまだ十分とは言え
ませんが、D500の使い心地
ですが、連写、AFともにD7200
よりははるかに、動体撮影向き
になっています。
D7200だとタイミング悪いと抜け
ていたコマがきっちり撮れます。


D7200だと7コマ/秒とするには
1.3クロップモードを使わない
となりませんが、これだと、もともと
2400万ある画素数を約1600万
画素に落として使うコトになります。
一方、D500は全体の画素数は
2000万に減っていますが、クロップ
無しで10コマ/秒切れますから
おのずと画質もいいままです。


しかも、画像処理エンジンが1世代
新しい、EXPEED5を搭載している
ので、高感度時のノイズ発生なんか
も良くなっています。
上の写真はISO1600ですが、D7200
を同じISOでクロップして使うと、こう
はいかないと思います。


これは、暗がりに居るカワちゃんを
さっきの10倍のISO16000で撮った
もの。
わずかにコントラストが悪いのは
カメラのせい。と言うよりはレンズ
のせい。
ですが、こんな暗がりの止まりモノ。
普通は撮る気はしません。
ロクヨンで撮れば、まだスッキリ撮れる
と思いますが、絵にならない。汗


コッチはISO2800ですが、ISO16000と
大差ない様に見えます。
証拠写真をキレイに撮りたい。なら
いいですが、所詮、光線状態の悪い
シーンでは、どんな道具使っても
大してキレイには撮れないってコトです。
ま、こういうシーン撮るのにお金かけ
ようとは思いませんが。
土下座


さて、カワちゃんサンプルをもっと
撮ろうと思ったのに、午後はカワちゃんの
出がパッタリと止まってしまいました。
仕方がないので、藤棚を飛んでいた
クマンバチでテスト。


ホバリングしているクマンバチを
撮るのは楽勝ですが、今日の
クマンバチは落ち着きがなく、結構
激しく移動していました。
今度はムリにISOを上げたりしないで
ISO1000以下での動体撮影です。
SSは1/800~1/2500。


AFはグループモードを使って撮って
いますが、「あれ?」と思ったのは
D4sのグループモードに比較すると
センサーサイズが小さいせいか、
グループの枠自体も大きくて、これ
じゃダイナミック9点と変わらないんじゃ?
みたいな感じがしました。
いや、これはもしかしたら、まだ設定を
詰めて無いからかも知れません。
それに時々、AFが反応してんだか、
してないんだか、解らない時があって
これも、解せません。
AFが迷うワケでも無いのでね。

変なバグじゃないといいけど。汗


Nikonの200-500mmのAFは
特別速い訳ではありませんが
飛翔する昆虫や、カワセミの
ダイブみたいな、小さな被写体
の動体にはD500の性能とあい
まって、いいパフォーマンスを
するようです。


ブン・ブン・ブン


ハチが飛ぶ音符
こんなのなら、楽勝です。


ピントが手前の花に引っ張られ
ずにいけます。


肝心の絵の作りも実に
発色よく、グラデーションも
なだらかでキレイです。


普通に撮っても、モチロン
キレイ。
画素数が若干減ってる点は
気にしなくても良さそうですね。
明日も、もう一丁、カワちゃんを
撮ってみたいと思います。

因みに、今日の写真は全て
開放のF5.6で撮っています。

~今日の撮影機材~
カメラ:Nikon D500
レンズ:
AF-S Nikkor 200-500mm
f/5.6E ED VR