Robo Girl (motoko) | Individualism 22

Individualism 22

youno senichi artisan blog
誰にも見てもらえない絵を描いています。

若い女子と親密な関係になれた。但し、夜の夢の中で。

現実世界にまで持ち帰ってしまった幸福感と高揚感。侘しい一人きりの自室に引き戻されたことを知り寂寥に打ちのめされる。部屋の棚を埋める無骨な武器や武具。壁を埋める不気味なオブジェと自分で描いた怖い絵画が僕を少しだけ慰める。

本当に虚像なのか。と思う。意外な、予想外な反応や言動で僕を喜ばせてくれた彼女が、僕の脆弱な脳が作り出した虚像だと? そんな馬鹿な。と思う。夢に特有の曖昧さや出鱈目感は微塵もなかった。彼女を触感し、嫋やかな声も聞いたというのに。否。確かに彼女は僕の夢幻の世界に実在したんだ。と、信じるべきだ。残念なのは多分二度と彼女には遭えないということ。こういった夢は何度も観てるからね。すでに幾度も体験済だ。まさに天文学的確率。涅槃寂静もう遭うことはない。現世においては。

僕の勝手な妄想では、何かの手違いで偶然冥界に迷い込んだ僕の魂魄が、量子もつれ的に遭遇したかつては実存した女子の魂と無量大数的偶然からアクセスできた幸運に違いない。有無。きっとそうに違いない。だからもう遭えないんだろうなあ。

それにしても。

独居房のようなこの世界。

否。厭厭。悲観してもしかたない。

とりあえず、関係ないけど、もう一度、体を鍛え直そう。運運。

「まだ終わらんよ」シャア風に言ってみよう。