Zombi Girl [u13]] | Individualism 22

Individualism 22

youno senichi artisan blog
誰にも見てもらえない絵を描いています。

憑依考察。

憑依と精神障害について、映画の話を交えて真面目な調子でまとめておきたし。

ホラー映画ばかり立て続けに視聴。観た順番と内容のせいもあってか観終わって色々思うことあり。
最初に「The Conjuring 3」。恥ずかしい邦題は無視するとして気になったのは劇中のセリフ。
「悪魔信奉者を軽視してはいけない・・・・彼らを有罪にした主任検事の妻は線路に頭を乗せて自殺した・・・・」
呪詛の効果として大木が倒れてくるとか、ブレーキが利かなくなるとかなら対応できそうな気もするけど、効果として精神病同様の状態になるとするならそれは怖い。
感情のコントロールは誰しも苦慮するところだ。見ることも触れることもできないそれは、人間を苦しめ、破滅をもたらし、時に殺す。耐え難い悲しみ、抑え難い怒りの感情を自身で抑えることは不可能に近い。思考が濁り、明晰な状況分析ができず、暗いイメージに囚われ、解決されることは無いのだと思い込む。
物理攻撃より精神攻撃は怖いな。
次は「The Nun 2」。ホラーというよりモンスタームービーで怖くない。テッサと子役の女子が可愛いし、ナルニアの幼女が母親役の衝撃。感想も特にないけど、精神病も再発するんだよねえ。
次がラッセルクロウの「The Popes Exorcist」。これも「Conjuring」と同じで実話に基づくとか。驚く。母親と姉がセクシーで良し。憑依される男子は素の状態でもデビルマンになりそうで憑依後のギャップ差が少ない。序盤、精神疾患と憑依の差異についてのセリフがある。大昔は狐憑きとか憑依ということにされ、現在ではまず精神科の治療ありきで、それでも治らなきゃ宗教の出番ということだね。対処する側もされる側も症状が快癒すればそれでよしということ。
最後が問題の「The Devil on trial」。「The Conjuring 3」で描かれた実在の人物たちに当時の状況を聴取したドキュメンタリー。いかに当事者の証言に忠実に造られていたのかが分かり衝撃。ところが、終焉間近で事件を起こした彼の弟の一人が反論を始める。「全部嘘」だと。父親の言動、母親の異常行動などの話を添えて、全てを否定する内容。いままでの「Annabelle」ユニバース全部をひっくり返されて愕然。
だがしかし。反証を許さない反証というものではなく、「それならどうして」、「何故これが起きたのか」、という疑問が多くのこる反論でもあり・・・・。けど、エド&ウォーレンを妄信できなくなったことは確かだな。映画なんだから、素直な気持ちで愉しみたいのに。
魔。兎に角。
所謂心霊現象が科学的に実証されない限り永遠に終わらない論争のひとつだ。
暗黒面に堕ちないよう気を付けて。心は強く持つしかない。
我を捨てよ。迷ったら、弱ったら、滅私奉公。これしかない。
「戦士は死ぬまで闘わねばならんのだ」
シァア風に言ってみよう。