2社目でのスタートを切って私は希望、期待に満ちていた。心機一転頑張ろうと心に決めたからだ。
当時、チームは2つあり、アメリカ人がリーダーのチームと日本人がリーダーのチームで私は日本人のリーダーここではIさんとさせていただき、Iさんのチームで業務をさせてもらう事になった。
その時私のほかに、同い年のAさん、ちょっと年上の曲者Tさんがいた。小さなチームだが日本人で構成されたこの環境に新鮮味をもっていた。なんせ前社では全員外国人であり、チームという名はあったもののロクに協力した作業はなく、各々仕事をこなしていたのでよく言えば自立していたが逆にいうとチームプレーとかはなかった。なのでちゃんと上の人がいて、周りに協力してもらえる人が居るというのはこんなにも心地いいものかと思ったものだった。
そんな庇護のもと、徐々に仕事を覚えていこうというところだったがそんなに甘くはなく、すぐに出向させられる事となる。
製薬会社でのヘルプデスクである。ここで当分は会社に貢献してその間に資格など取った上でヘルプデスク以外のもっと構築だとかそういった類の仕事を徐々に頂けるといった口約束をいただいた。
面接の中でも話して、今だから納得出来る話だがこのヘルプデスク関連の”出向”というのは出してる方も出されている方も美味しいので特に入ったばかりのペーペーをアサインするにはもってこい。
以前までの自分だったらここで腐ってまたデスクトップ周りのサポートか~、となっていたがモチベーションを高く保ち、自宅では毎日学習、職場でも暇な時間は同様に学習を続けて当時会社から課せられた最初の目標であるMCITPエンタープライズアドミニストレーターというMSのサーバー資格を約1年かけて取得した。初心者の自分にはとても大変な資格であり、そもそもこの肩書を得る為には合計4,5個のテストを受けてパスする必要があり、入社時に1個は持っていたがその1個を取るのに4回も落ちているのである。
当時1回あたりの試験費用が2万円くらいするので5回目で取得した自分は既に10万円を使っていた。会社は試験代を負担してくれるが使用期間である為そこが当てはまらず自腹を切って受験を繰り返していたのを覚えていて、金に困っていた時期であった。
IT系、特にインフラ系の資格試験は数が多く各々お金がかかるのである。基本的に以下のような費用が通常かかってくる
試験代 1万~3万(資格による)
教科書 2千円~5千円くらい
模擬テスト費用 1万前後
学習用の動画 1万程度(無くてもよい)
こんな感じで更に極めると、それに必要な実機の導入だったり青天井になる。ちなみに私が使ったテスト環境への投資額は通じて50万程度にはなっていると思う。これでも節約をしている方である。
少し話はそれたが、そんなこんなで課せられた目標を達成し会社にも評価してもらう事が出来、ここから加速して成長する事となる。
次回へと続く…