30巻 第266話 その2 降谷いきなりフルスロットル 対カルロス1戦目 からの続き。

 

 

青道対稲実西東京大会決勝戦、最初のバッター、カルロス。

降谷の球を「狙いやすい」と思える余裕、

4球目を狙い、捉えた。

 

「打たれた!」という表情の、降谷、御幸、倉持、

動き始める東条。

 

ドッ

打球が強い音をたてて、地に落ちる。

「センターへーー!!」とアナウンサー。

走る東条が小さく見える。

 

ボールの行方を立って見ている御幸のいるバッターボックスから

ほんの数歩で一塁に近づいたカルロス、

走る勢い強くて、マンガのコマの線も破ってる。

口角上がって、得意そうな、やったーな表情。精悍な目。

 

「カルロス君、二塁を狙ったーー!!」

グラウンドを蹴る力がすごい。穴が開きそう。

一歩ずつ、地面が被弾してるようだ。

 

東条、走りながら、バランスの良い体勢でボールを捉える。

右足を軸足にキャッチした直後の瞬間か。

でももう遅かった。

 

カルロス、二塁に向けてジャンプ、

まるで走り幅跳び、三段跳び。

すごい跳躍、躍動感!

この人また周囲のコマを突き破ってる。

型破りな能力。

陸上選手になってもよかったんじゃない。

 

ジャンプからスライディングに入った

そのすぐ先には、

ボールをキャッチしようとしている春市の背中が…。

 

 

ここでページをめくって、

目に飛び込んできたシーンには驚かされましたね。

 

こ、これは・・・

 

春市がカルロスに背後から襲われている!

・・・正直、そう思いました。

 

小柄な春市が大男のカルロスにのみ込まれている、

そんなような構図なんです。

 

春市びっーくり!

 

こんなこと、野球歴の長い春市でも初めてだったのでしょう。

 

春市を見下ろすカルロス「悪い・・・勢いつきすぎた」(かっちょええええ)

 

・・・言葉が出ない春市。

信じられない、不思議なものを見るような、たじろいだような目で

カルロスを見る。

 

あんた、何なのーって感じでしょうか。

あんた、人間?

動物ちゃう?(なぜ関西弁)

 

スライディングから、ひょいっと立ち上がれるものなんですか、人間。

 

身体のバネが並外れてるんですね。

その超人的な身体能力は、今までにも見せてもらったけど。

いや~びっくりした。

 

こーんな選手が高校野球にいるの、

相手チームは大変よ。

カルロス、プロに行きな。

 

 

ここで、御幸の横顔が小さいコマで入る。

眉間のあたりから、ほわ~んと小さなオーラが発せられてる。

次を考えてるのか。

 

稲実、国友監督サインを出した。

 

次の打者、白河、「分かりました」の表情。

 

降谷の「ゴウ」とうなりを上げる豪速球を

よく見て送りバントを一発で決める白河。

 

降谷、取りに走る。

鋭い送球だったことが分かる「パアン」というキャッチの音。

一塁アウト。

 

ここで、またあ。

三塁に進んだカルロスの姿

めちゃかっこいい。

ここは何というか、

歌舞伎役者がイヨーっと見栄を切るのを見ているような、というか。

 

こんなポーズ、できるか?

そう、カルロスあなたはやはり動物です。

 

このあたりのカルロス、

あまりにかっこよくて、

見とれてしまう。

 

 

長かった266話もあと2ページだ。

がんばって読もう。

 

 

ここで観客の会話。

「カルロスなら内野ゴロでも1点」

「表の攻撃と同じ状況になったな」

・・・表と同じ・・・あ、ほんとだ。

 

観客のかたがた、解説ありがとうございます。

 

「3番ライト早乙女君」とアナウンス。

天然パーマの人ね。

ヘルメットで髪が隠れてるけど。

相変わらず緊張顔。いつもこうなのか。

愛想のない表情が

結城将司に似てる。

 

2年生で3番バッター。

御幸によると器用なバッター。

次世代の稲城のメインの選手だな。

 

御幸が降谷にテレバシーを送る。

「降谷、お前は、バッターとの勝負に集中してくれ」

テレパシーを受信した降谷、「コク…」とうなずく。

 

良いバッテリーはテレパシー。

御幸塾で降谷と沢村が学んだ成果。

キャッチャー御幸の考えをくみ取れるようになった2人。

 

 

カルロス、気づく。

降谷の様子がいつもと違う?

 

降谷「ホームに帰さなければ、問題ない・・何も」

 

・・・この降谷の考え方 、割り切り方、

前にどこかで見たことがあるような。

誰だったっけ...

 

いいぞ降谷、腹を据えたな。

いい顔だ。

 

降谷さとるがさとった。

 

 

266話終わり

次回30巻 第267話 修羅場でも降谷はひとりぼっちじゃないに続きます。