モバイルパソコン(いわゆる持ち歩き用パソコン)を入手しました。

 

今までは2キロくらいあるノートパソコンを

持ち歩きにも使ってて、

おそろしく肩が凝るなぁ、と思ってました。

 

そういう重量のパソコンは、普通持ち歩かないんですね。

1年前、レンタルルームの番をしながらブログ管理業をしていたころは

毎日それを持って通ってたんだけどな。

 

おお、ああいう日々が、1年前なのか。

 

当時の私は自営しながら派遣バイトをしていました。

今なら分かる、自営業が日雇いの仕事を始めたら

とてもじゃないが、自営を続けられなくなる、ということを。

自営と雇われ仕事は、根本の心構えが違うものなのだ。

どっちがいいとかではなく、ただ違う。

 

自営を続けるのなら、根性でも

自営をメインに続けていかなくちゃいけない。

どうしても仕事や収入の波はある、その中で

平然と続けていかなければ、

やがて、自営に使うべき「準備の時間」「投資の時間」が

するすると雇われ仕事の時給へと替わり、

やがてその日暮らしの時間の切り売りに追われる。

 

それでも、1年前の私には

そうするしかなかった。

 

 

そして、1年が経った。

本来なら、持ち運びできるパソコンは

自営でブログ管理や数秘鑑定をしていたころの私のほうが

必要だったはず。

 

それを今になって手に入れて

苦労してセットアップしているのは、

イベントの広報をしたり、毎日数秘の記事をアップしたり

自分の記録を取っている、今の日々の中で

日常的に

持ち運びできるパソコンが必要になってきたからです。

 

 

自分の文章を書くために

自分のチームの記事を打つために、

日頃からこまこまとパソコンを開いては

パタパタと打って、

あ、現場に行かなくちゃ、とか

そういう日々が、夢でした。

そんなこと、自営時代の1年前のほうが

うんとうんとできたはずなのに、

意外とやっていなかった。

それどころではない、と思っていたから。

 

 

それが企業さんの命運をかけた広報ブログとかでないんだったら、

ブログなんてほんと、書かなくても誰も困らない。

 

誰も、困らない。

自分以外は。

 

 

私は文章なんて書いてる場合ではない、

それよりやらなきゃいけないことがあるだろう?

自分にそう言い聞かせているのが、自分でとても困っていました。

 

実は、他に好きなことなんてろくにない。

人と話すのも緊張するのでちょっと苦手で、

本当は伝えたかったことを、あとで文章に打って

別にそれを相手に伝えなくても、それで良かった。

 

 

誰が止めてたわけではない、

自分で止めてただけのこと。

 

 

さんざ挫折と中途半端を続けてきただけの私の話題は

年を食ったわりには人の役に立つものなんてますます無くなりました。

 

ただ、数年前から関わってきた古墳フェスが

実に活発に面白いテーマと挑戦を続けてて、

そこの広報としての「これを皆に伝えずしてなんとしよう」という誇らしい使命感で

コツコツと記事を打ち続けてこられた、そのおかげだけです。

 

もう派遣の仕事の緊張と疲労でいっぱいいっぱいだったときは

ブログの文章も打てず、SNSが精一杯になったけど、

その横で、私の日常とはまた違う課題を抱えたクリエイターたちが

自分の表現に悩み、

その様子を「作家さんは大変だねー」なんて言いながら

私はなんで書いていないんだろう、と思ってた。

 

 

クリエイターさんたちは、なぜ表現するために表現をするのだろう。

一時、起業女子でもあり、企業で営業職もやっていた私にとっては

商品でないものを作るために時間と労力を使うというのは

それは長年の謎で、

もう作家というものは作らずにはいられない人種なんだよね、なんて

言ってたもんです。

 

 

最近になって思うのは、

人が何かを表現するのは

「ほかの人が自分の表現をするため」なのだ、ということ。

 

それはあらかじめ人を感動させてやろうなどという企みはなく

仮にそんなものがあっても玉砕されるとは思うのですが、

たぶん自分がやってることは社会の必須ではなくて

どうでもいいことなんだろうな、と思いながらも

それを表現しないと自分が困ってしまうようなことを

ついつい表現してしまうような。

 

 

順調なOLとして仕事歴を刻めなかったこと

恋愛はすべてドタバタ劇になったこと

たいがいのことについてはポンコツなこと、

それらを小器用に隠してきたこと。

 

それがすべてネタだった、という

私の人生数十年。

ネタ集めの最中は、なんで自分はこんなに上手くいかないんだろう、と思ってた。

まさか人生をかけてネタを集めていたとは、

若い日の自分に「ご苦労様」と声を掛けに行きたい。

 

 

私に限らず、

表現者の人生は、大半がほぼネタ集め。

なんでこう順調にスムーズにいかないんだろう、と頭を抱えながら

たいてい若い日を悩みに悩んで生きる。 

その最中は、のんびり表現などしてる気分ではなく

立派な自分を探してみるが、見つからず。

 

 

自分が成すべき素晴らしい役割などなく

自分が作り出すべき偉大な利益などない、と

なかば諦めながら、

クリエイターはモノづくりをし

絵描きは絵を描く。

踊り手さんは踊り、

歌うたいは歌って

物書きは拙く青臭い文章を書こう。

毎日のトンチキをネタにしながら。

 

 

やっとこさ、モバイルパソコンのキーボードに慣れてきた。

では、また明日のネタとネタばらしのために、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

はにわ 山口かおり worksはにわ

丸コラム・文章を書いています。

 30種類以上の仕事経験や、占い(数秘鑑定)・ブログ管理作業等の起業経験をもとにした

 社会観察や解説記事を書いています。


丸古墳・古代イベントの情報発信をしています。

 古墳とアートのフェス「come come*はにコット」実行委員 hphttp://hanicotto.com/

 「はにコットエエトコ発信隊長」としてSNSにて発信中!

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