Clip Studio Paintが大きくアップデートされました | 一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

どの作品にも共通してる「動画作業において気をつけて欲しいこと」を書いてます。
動画をきちんと教えてもらってない人も増えてるようなので、参考にして頂けたらと思ってます。
今は、iPad版クリスタを使った動画作業の流れについて書き加えてるところです。

2024年7月31日にClipStudioPaintが大幅にアップデートされ、Ver3.1.0以降では

長年求めていた「4色以上の色トレス」にも対応されるようになりました。

 

色ごとに太さの調整もできます。

初期設定では黄色が使われてましたが、黄色に変換するには黄色っぽい色で描く必要があり、それは作業としてはやりにくいのでここでは紫を使ってます。

プレビューは「設定」を押します。

 

元の色↓

 

上記の設定で出力したもの

設定次第で、違う色に出力される場合があります。

 

 

タイムラインにもパレットカラーが反映されるようになったので、タイムライン上でも原画か中参考か、動画フォルダか原画フォルダかも分かるようになりました。

 

 

レイアウトをクリスタで読み込んで後からタイムラインを使っただけの「なんちゃってアニメーションファイル」を渡されてやりにくいと思ったこともありましたが、後からでもアニメーション用ファイルに変換することができるようになってます。

 

 

この他にも色々アップデートされてますが、とりあえず、実装して欲しかったもののいくつかが搭載されて嬉しい限りです。

 

とはいえ、私はiPad版を使ってるからアップデートは簡単ですが、買い切り版のver1を使ってる会社が多いでしょうから、この機能を使えるところはまだ少ないかも。

 

色トレスが7色使えるとは言っても、Paintmanでの含み塗りの設定はカスタムカラーを使って6色までなので、全ての色で含み塗りが使えるわけではなさそうですが、輪郭線が色トレスのものなどが多い昨今のアニメ作品。

色トレスを無闇に増やしてほしくはないですが、今まで合成扱いで別に出力したり、Tracemanで二値化するなど手間がかかってた部分をクリスタで出来るようになり助かりますね。

 

セルシスさんありがとうございます!