11_3 スキャンデータの読み込み | 一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

一本のネジ(アナログからデジタルへ〜手描き動画部)

どの作品にも共通してる「動画作業において気をつけて欲しいこと」を書いてます。
動画をきちんと教えてもらってない人も増えてるようなので、参考にして頂けたらと思ってます。
今は、iPad版クリスタを使った動画作業の流れについて書き加えてるところです。

クリスタに空(から)のアニメーションフォルダを用意します。
私はあらかじめ「スキャンデータ」をいうフォルダを作ってます。
クリスタとスキャンデータが入ってるフォルダを左右2画面にして、読み込ませたいファイルを選択して指で「スキャンデータ」というフォルダ内にドラッグ&ドロップで入れます。


あるいは、「スキャンデータ」のフォルダを選択して、
「ファイル」→「読み込み」→「画像」
で、スキャンデータが入ってるフォルダ内から必要なファイルを選択して読み込ませます。

時々、選択したはずのファイルが全部読み込まれてないことがあるので、枚数の確認を行ってください。

読み込んだら、スキャンデータの絵をタイムラインに登録して並べます。

内容確認のためなので、この時はタイムシート通りでなくていいです。
「スキャンデータ」のフォルダを選択し、1コマ目をタップ。

「アニメーション」→「トラック編集」→「セルを一括指定」→「既存のアニメーションセル名から指定」を選択
で、全てのスキャンデータを1コマに1枚ずつ登録します。

アニメーションフォルダに入ってる絵はタイムラインに登録しないと表示されないので、ひと手間掛かりますが、こうすると1コマずつ送ることで紙で全部の素材をパラパラしてみるのと同じように中身を見ることができます。

通常のフォルダだと、上に乗ってる絵を全部非表示にしないと下の絵が見えないので。

3秒のカット(72コマ)なのに、スキャンデータが73枚以上あるというような場合は、タイムライン上の青い縦線を移動させて再生できる範囲を広げてください。


この時、タップ穴がずれてないかなどの確認も行います。
ずれていれば、ツールの「レイヤー移動」で直します。
これは縦横の移動しか出来ないようなので、角度を変えたい時は
「編集」→「変形」→「回転」で整えます。

1枚だけならそのファイルを選べばよくて、複数枚を同じようにずらしたい時は、一緒に動かしたいファイルやフォルダにもチェックを入れれば、同時に動かせます。
枚数が多いと動きが重くなるので、非表示にしたうえでチェックを入れると、若干軽くなるような気がします。

この位置調整は、例えば大判とスタンダードが混在してるときなどにも、タップ穴などを参考に位置合わせをするのに使います。

位置がずれてないかの確認が済んだら、Aセル、Bセル、それぞれの原画フォルダに移動させて、この空になった「スキャンデータ」のフォルダは削除してください。