会社によっては、clipデータのまま納品するところもありますが、多くは、クリスタでPaintman向けに二値化して提出することになります。
「ファイル」→「アニメーション書き出し」→「アニメーションセル出力」
ファイル名は「アニメーションフォルダー名+連番」
ファイル形式は .tga(Targa)
出力範囲は「全体」
「PaintMan向けに出力」にチェックを入れる
線幅は160〜180くらいの間で、ほど良い太さを選んでください。
作品によって好まれる太さは違うので、二値化された素材などをもらって確認しましょう。
数値は最大254までありますが、そこまで調整しないといけないくらいだと、元の線が細すぎると思われます。
「アニメーションセル内の下描きを出力」にチェックを入れると塗り分け込みで出力されます。
チェックを外すと、黒、赤、青、黄緑の線画のみの出力となります。
書き出されたデータは、一見同じ「線画のみ」のデータに見えますが、Paintmanで開くと、下書きを出力した方は塗り分けがある絵が見えます。
Paintman向けのデータの詳細については「仕上げ(RETAS)での合成の仕方」の項を参照してください。
塗り分け参考を入れるかどうか、デジタル動画注意事項に書いてある例は少ないので、分からないときは、塗り分けありと無しの両パターン書き出して、「あり」の方は_poolフォルダに入れてます。
作画からすると塗り分け参考はあった方がいいだろうと思うのですが、Paintmanの特性で、非表示にした塗り分け参考が、次の絵に送るとまた表示されてしまうそうで、塗り終わった後のクミ線の確認などで不都合があるそうです。
書き出されたデータは、注意事項に書かれたフォルダ構成でフォルダ名、ファイル名を確認して提出します。
書き出された合成親のフォルダ名やファイル名は注意事項と違ってることが多いので、要注意。
レイアウトなどは、元のデータが.tgaならそのまま使えますが、もし.jpgや.pngならセルとは別に書き出します。
【レイアウトの書き出し方】
1枚だけなら、その絵のみを表示して.tgaに「別名保存」できますが、複数枚ある場合は、
書き出したいレイアウトなどに注意事項に則った名前 (lo、tuなど)をつけ、
_lo(注意事項にあるレイアウトフォルダの名前)という名前のアニメーションフォルダ(「アニメーション」→「アニメ=ション用新規レイヤー」→「アニメーションフォルダー」)の中に入れ、
アニメーションセル出力で
ファイル名は「セル名」
出力範囲はセルと同じく「全体」
アニメーションセル〜
フレームを出力
アニメーションフォルダ〜
Paintman向け〜
のチェックは全て外して書き出します。
出力フォルダ名は適当でいいです。
後で別のフォルダに移すので。
とりあえず、クリスタにおけるデジタル動画の手順をざっくり説明しました。
会社によって細かいやり方は違いますが、そもそもクリスタの使い方がわからない人への練習用として書いてます。
この後、いろいろ便利な使い方があるので、少しずつブログに載せていこうと思います。