ウツボカズラ | 統一原理の生活化

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先日、動植物園に行ってきた。福岡は動植物園が一緒になっている。

そこに熱帯に生息する食虫植物ウツボカズラが生えていた。あの植物には解明されていない、生態がある。



虫を袋におびき寄せてたまった液体の中に落ちるように誘導する。

袋の壁はツルツルしていて落ちた虫がよじ登れない。虫は溺れ死んでしまう。じっくりと溶かして食べる。

この捕食方法には大きな弱点がある。

多くの虫が袋にたまると、溶かし切れずに腐り、自分の生命が危うくなる。食べ過ぎで死んでしまう。

なぜウツボカズラは死なずに済んでいるのか?助けてくれる者がいるからだ。

ヒラズオオアリという蟻がいる。それがウツボカズラの袋につながるツルの中に巣を作っている。

虫が袋に落ちて漏れ死ぬと皆で泳いでいって捕まえ、巣まで引きずり上げて餌にする。

世界広しといえども、泳ぐことができるアリはヒラズオオアリだけ。

他のアリは泳げないので、ウツボカズラに捕まれば、他の虫と同様に餌にされてしまう。

しかもツルツルしているウツボカズラの袋の壁もヒラズオオアリは登れる。今もって研究者の間でも謎になっている。

これがわかれば、色々な工業材に応用できるかも知れない。

お裾分けでウツボカズラは食べ過ぎを防止し、ヒラズオオアリは待っているだけで餌を得る。

あらためて、創造の妙味を感じさせる自然界である。