「陽陰の二性性相」
全ての存在は自体内や他との関係で陽陰の二性を備えています。これは東洋哲学の易学でも「陰陽学」として示されています。
厳密に言うと、易学の陰陽の分け方と、原理の陽陰の分類は違います。
陽陰の話で大事な事は、調和です。弐の巻でも述べましたが、ちょっと陽の方が陰よりも強い形での調和です。陽陰が調和したとき、そのまま「真美善」となります。
「美」について考えてみましょう。人の顔は基本的に右が陽で男性的、左が陰で女性的になっています。この微妙なバランスが取れている人を美人と言います。全く左右が同じ人は美人ではありません。
昔、世界中の美人のデータを集めて、コンピュータで合成した写真が新聞に掲載された事がありました。合成写真なので、左右対称になっています。その場合、人はどう感じるでしょうか?
「ふ~ん、これが世界一の美人か…」と頭では美人だと思います。だが「すごい、きれ~いっ!」とは情で感じないんです。
ちなみに、左右のバランスが崩れすぎているのは○○といいます。何事もほどほど、ということです。
「真」は化学作用など、善は性格の用い方などです。当然、健康になるのも陽陰の調和が大事。野菜が健康に良いとはいいますが、陽性野菜、陰性野菜のバランスが大事です。また陽性の根の部分と陰性の葉の部分の両方を食べること。
ついでに言うと「陰陽から五行が生じる」とありますが、五行にはそれぞれ色があります。赤、白、黒、黄色、青、プラス緑、茶色など。
お弁当を作るとき、栄養をあれこれ考えますが、一番簡単なのは、この五色を入れること。
お弁当はどうしても茶系統になりがちです。この五色を使って、カラフルな弁当を作ると、結果的には健康弁当になりますよ。
参考:統一原理の統一という言葉は、韓国人にとっては普通の言葉ですが、日本人にとっては強制的に一つにしてしまうというイメージで、きつく感じます。この統一というのは、調和と考えたら良いでしょう。そして統一原理を一言で言うと「全てにおける調和の原理」です。