
この女は回りの者が言うにサラと言い、
この者たちの長だと言う。
先代が男子を遺せなかったらしい。
余があの時すぐ引き返したから、
この者らは余が犯人だと思っておる。
しかし、サラ殿は余が助けたから、
余を擁護してくれるようだ。
余はあれがジャンの仕業である事、
ジャンはかつての臣下で、
余を狙ったのだろう事を話した。
サラ殿は納得してくれたが、
回りの者はまだ疑っておる。
この者たちは余が何をしに来たか
気になるようだ。
本当はこの地を併呑しようと思うのだが、
それは当然の如く言えない。
徐々に余の支配力を大きくするため、
余は先日の詫びと友好を訴えた。
きゃつらは余との友好の条件として、
真犯人を連れて来いと言う。
それまでは余が連れて来た、
伴の者を人質にするという。
サラ殿はそこまでしなくてもいいと
言ってくれたのだが…
余は奴らに従い、
二人の臣下を置いて去った。
(つづけ)