初宮参り(はつみやまいり) | laphroaig-10さんのブログ

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◎初宮参り(はつみやまいり)


生まれて初めて氏神にお参りすることを、初宮参り(はつみやまいり)いいます。単に宮参り(みやまいり)とも、初宮詣(はつみやもうで)ともいわれます。子供が生まれて一定期間がたつとお産にともなう穢れ(けがれ)が明けるとされており、その期間は約三十日とされています。これを、ヒアケ、ヒバレ、ウブアケ、シメアゲとも呼ばます。お産を穢れとすることは不思議に思われるかも知れません。しかし、医療もととのっていない時代、生きるか死ぬかの間をさまよいつつ命がけでこの時期を切り抜ける母子の様子を思うと、この穢れは逆に重みを持って理解できるかと思えます。これをやっとの事で切り抜けた母、あるいは家族は、初宮参りを迎え神様のおかげでこの世に生をうけたことを感謝し、氏子として氏神様に認めていただくこととなります。子供に晴れ着を着せ、額に朱で男児は「大」、女児は「小」としるしたり、また神前でわざと泣かせて神様に子供の存在を知っていただいたり、お赤飯やお餅をくばったりと様々な風習が各地にあります。


【参考文献】

佐野和史「初宮詣」國學院大學日本文化研究所編『神道要語集 祭祀篇二』神道文化会、昭和五十一年

岩井洋「初宮詣」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)

関沢まゆみ「宮参り」(福田アジオ、湯川洋司、中込睦子、新谷尚紀、神田より子、渡邊欣雄編『日本民俗大辞典』下、吉川弘文館、平成十二年

神社本庁教学研究所『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成十六年)

岩井洋「初宮詣」(薗田稔・橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)