日本の神話・国生み(くにうみ) | laphroaig-10さんのブログ

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◎日本の神話・国生み(くにうみ)



伊弉諾(いざなき)・伊弉冉(いざなみ)の二神は天上の世界、高天原(たかまのはら)にいる天つ神(あまつかみ)より「漂(ただよ)う国を修理(つくり)固成(かためな)せ」と命令を受けました。そこで、天の浮き橋(あめのうきはし)に立ち、矛(ほこ)で海水をかき混ぜたところ、矛の先からしたたり落ちた塩水が積もりオノゴロ島ができました。二神はここに降り立ち、柱を立てまわりを左回り右回りし、ことばをかけ合い夫婦となりました。そして、子供を生(う)もうとされましたが失敗しました。失敗した理由を考え、天つ神の指示に従いさらに子供を生み出(いだ)しました。すると、淡道之穂之狭別之嶋(あわじのほのさわけのしま)、伊豫之二名嶋(いよのふたなのしま)、隠伎之三子嶋(おきのみつごのしま)、筑紫嶋(つくしのしま)、伊岐嶋(いきのしま)、津嶋(つしま)、佐度嶋(さどのしま)、大倭豊秋津嶋(おおやまととよあきづしま)を次々にお生みになりました。この島々はそれぞれ、淡路島、四国、九州、隠岐、壱岐、対馬、佐渡、本州となりました。これらを大八嶋国(おおやしまくに)といいます。さらに続いて小さな島々をお生みになりました。



【参考文献】

「国生み」(宮地直一・佐伯有義監修『神道大辞典』平凡社、昭和十二年)

福井款彦「修理固成」、西岡和彦「国生み」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)

西宮一民校注『新潮日本古典集成 古事記』(新潮社、昭和五十四年)

山口佳紀・神野志隆光編『新編日本古典文学全集(1)古事記』(小学館、平成九年)

小島憲之・西宮一民・毛利正守・直木孝次郎・蔵中進編『新編日本古典文学全集(2)日本書紀』(小学館、平成六年)

出雲井昌『にっぽんのかみさまのおなはし』(産経新聞社、平成十一年)

鈴木三重吉『古事記物語』(角川ソフィア文庫、平成十五年)

本澤雅史「神話を語る」(『鎮守の森を保育の庭に』上巻、株式会社学習研究社、平成十三年)