神宮、神社、大社、旧社格 | laphroaig-10さんのブログ

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◎神宮、神社、大社、旧社格


特に格式の高い神社を神宮、あるいは大社と呼びます。このような神社の格を社格(しゃかく)といいます。平安時代の法典『延喜式』には、国から「幣帛(みてぐら・へいはく)」というお供え物や祈願がなされる神社が二千八百六十一社記されています。その内、国の祭祀をつかさどる神祇官(じんぎかん)がお供えするのが官幣社(かんぺいしゃ)、各地を治める国司(こくし)がお供えをするのが国幣社(こくへいしゃ)とされ大社と小社に分類されます。明治時代になると神祇制度が整えられ、官社と諸社に分けられました。官社には皇室よりお供えがなされる官幣社、国の予算でお供えがなされる国幣社がありました。そして、それぞれ大社、中社、小社に分けられました。この他、皇室や国家に忠功のあった臣下をまつった別格官幣社が設けられました。諸社は、府県規模の府社・県社、郷村規模の郷社・村社に分けられました。この制度は、戦後廃止されました。そのため、戦前の社格を旧社格とよんでいます。現在神社本庁では旧官国幣社や特に由緒があるような神社を別表神社として把握しています。


【参考文献】

土岐昌訓「社格」(薗田稔・橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)

梅田義彦「社格制度」(國學院大學日本文化研究所『神道要語集 宗教篇一』神道文化会、昭和五十二年)

神社本庁教学研究室監修『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成十六年)