神宮大麻の頒布(じんぐうたいまのはんぷ) | laphroaig-10さんのブログ

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◎神宮大麻の頒布(じんぐうたいまのはんぷ)

物を分けて配り広く行きわたらせることを、頒布(はんぷ)といいます。江戸時代までは御師(おんし)とよばれる下級神職が多数おり、それぞれの家の仕事として神宮大麻を頒布していました。明治に御師制度や神職の世襲(せしゅう)制度が廃止され国が直接神宮を運営するようになり、明治三十三年(一九〇〇)には国の組織である神戸署(かんべしょ)が、神宮大麻を頒布するようになりました。終戦後、神宮の運営は国の手を離れ、神宮神戸署も廃止されました。現在、神宮大麻は、神宮を管轄する神宮司庁(じんぐうしちょう)が奉製し、全国の神社を包括する神社本庁(じんじゃほんちょう)が委託され頒布します。各地の神社庁に大麻を送りはじめるのが九月十七日で、神宮大麻暦頒布始祭(じんぐうたいまれきはんぷはじめさい)が行われます。また、三月一日には神宮大麻暦頒布終了祭(じんぐうたいまれきはんぷしゅうりょうさい)が行われ頒布終了が神様に報告されます。

【参考文献】
「大麻」「神宮神戸署」「神宮大麻」(宮地直一・佐伯有義監修『神道大辞典』平凡社、昭和十二年)
鈴木義一「神宮大麻」(安津素彦・梅田義彦監修『神道辞典』堀書店、昭和四十三年)
中西正幸「神宮大麻」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)
中西正幸『神宮大麻の歴史と意義』(神社本庁、平成十年)
神社本庁編『神宮大麻・暦についてQ&A』(神社本庁、平成十年)
矢野憲一「神宮大麻」(薗田稔・橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)
神社本庁教学研究室監修『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成十六年)


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