神道とは | laphroaig-10さんのブログ

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◎神道とは



日本列島の風土や、そこで生活している人々の習慣から自然に生まれ、今に続く信仰が神道です。このため、キリスト教やイスラム教、仏教のような開祖はいませんし、聖書やコーラン、お経のような経典もありません。しかし、我々の日常生活や宗教行事などのあり方には、その考えがしっかりと刻まれています。その信仰は、自然の事物や現象にカミを認め、カミを恐れ慎みながらもその恵みに感謝し、さらなる幸福を祈る祭りに伝えられています。自然と調和し、祖先を含めた人同士がつながりあい生きていくという、我が国の道徳、倫理、秩序、生活規範の根幹は、まさに神道の考えそのものといってよいでしょう。また、『古事記』『日本書紀』『風土記』のような古い文献に記された古来の生活と今に残る伝統をあわせて、神道の正しい形、あるいは我々のあるべき姿を考えることもできます。この様な神道の考えがはっきりと意識されるようになったのは、仏教が日本に伝来してからと考えられます。新しい外来の考えが入るたびに、日本とはなにかを考え神道もより豊かなものとなってきたのです。環境問題をはじめとする世界的な問題に日本として対応する際にも、多くの示唆を与えるものといえます。



【参考文献】

神社本庁教学研究室監修『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成十六年)

真弓常忠『住吉大社教養叢書第二輯 神道の信仰』(住吉大社、平成十六年)

鎌田純一「神道は宗教か」(『神道概説』学生社、平成十九年)

「神社本庁憲章」「敬神生活の綱領」(神社本庁編『平成二十一年版神社本庁規程類集』神社新報社、平成二十一年)