注連縄(しめなわ) | laphroaig-10さんのブログ

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◎注連縄(しめなわ)


神社の社殿や、鳥居、ご神木、祭場や神域など神聖、清浄な場所を示すために張る縄のことをいいます。藁(わら)を左ないに結い、所々に藁を垂らしたり、紙でつくった紙垂(しで)を垂らします。神前に張る場合は、主にない始めの部分を向かって右にします。『古事記』には天照大御神が天岩屋戸から出られた時に、「尻久米縄」(しりくめなわ)を引き渡したとあります。『日本書紀』には「端出之縄」とも書かれており、「シリクメナハ」とは藁のしりを切り捨てないで、そのまま結った縄をさした言葉だといわれています。また、もともと「シメ」とは場所を確保するしるしのことであり、木の枝を土地に刺し場所を区切ることなども含まれましたが、特に縄を用い神前を区切ることが多いことから、「シメナハ」という語が新しくできたともいいます。


*伊勢の神宮の各所で「注連縄」を張ってある聖域を越えて、手をかざして何やらしている方々、「注連縄」の意味を理解しましょう。数年前、外宮で首相や大臣の方々がなさっていた行為のことです。『週間新潮』に写真が掲載されていましたよ。


◆しめ…占有を標示-立入禁止を標示・神聖な場所を標示
  標結ふ・標刺(指)す・標立(万葉集)
◆しめなは[標縄・注連縄]
○祝(はふり)らが 斎ふ社の もみち葉も 標縄(しめなは)越えて 散るといふものを(万葉集・巻十・二三〇九)
◆しりくめなは
○布刀玉命、以尻久米〈此二字以音。〉縄、控度其御後方、白言、「従此以内、不得還入」。(古事記、上巻)
○於是、中臣神・忌部神、則界以端出之縄〈縄、亦云、左縄端出。此云二斯梨倶梅儺波一〉(日本書紀、神代上)


【参考文献】

本澤雅史「注連縄」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)

神社本庁教学研究室監修『神道いろは―神社とまつりの基礎知識―』(神社新報社、平成一六年)


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