このブログは「箱庭の灯」武道館公演感想ブログのpart3です。まだ読んでいない方は、ぜひpart1-2も読んでくれると嬉しいです。
part1: https://ameblo.jp/lap-kitarist/entry-12854766465.html
part2: https://ameblo.jp/lap-kitarist/entry-12856243424.html
このブログは盛大にネタバレを含んでいます。セットリストも書いてあるので、今後箱庭の灯に行く方はご注意ください。
Setlist
-movie-
01.カルト 02.ホムンクルス 03.夜行バス 04.Véranda 05.初恋 06.誰も愛せない人
- movie-
07.クレイ 08.鯨の子 09.花筏
10.ロックスター 11.私小説 12.金星 13.ことほぎ 14.comedy 15.バースデイ
16.花瓶 17.箱庭の灯
en01.アンダルシア en02.生活の折に
Support Band Menbers
Bass 森夏彦
Keyboard and Band Master 奥野大樹
Guitar 馬場庫太郎
Drums 森瑞希
5. 「箱庭の灯」をさがして
「花瓶」が終わったあとの興奮が冷めない中、キーボードのリズムと共に喜多朗の語りが始まった。「大ちゃん、長くなるから止まっていいよ」とキーボードを止め、話を進めた。「心理学の分野に『箱庭療法』というものがある。砂の入った箱に、おもちゃを並べていく。それを見たお医者さんが、患者さんに心理状態を説明するものだ。僕の周りはずっと暗闇だったんだ。でもカーナビがずっと自分が中心にあるように、僕の箱庭の中心はいつも僕で、それを照らす『箱庭の灯』は音楽なんだって気づいたんだ。そして、主治医はきっと奥野さんだと思う。僕にとっての『箱庭の灯』は音楽であってバンドであって、これからも続けていきたいと思う。どうか皆さんも自分にとっての『箱庭の灯』を見つけてみてください。見つかったらファンレターにでも書いて、教えてください。」感動的なMCをした後に始まったこのツアーのための新曲「箱庭の灯」が始まった。「僕ら不完全で、日々は不安定だ。」というフレーズが特徴的だったように思う。暗くも希望に満ちだようなフレーズが続いていたと思う。ラストサビの「輝け!」はすべての観衆の感動を誘った、このライブの伝えたいメッセージの集大成だと思う。化学反応を起こして輝くものは常に不安定なもので、このライブを見た"不安定な"人たちはこれから輝いていく勇気をもらったと思うし、筆者は確実にその一人だ。
6.アンコールそして次の未来へ
10,000人のアンコールのあと、Teleのメンバーたちが出てきた。武道館公演当日は喜多朗の誕生日ということで"Happy Birthday To You"を口ずさむ者も多かった。そんな中始まった特徴的なイントロはファンたちの待望の「アンダルシア」の始まりだった。「お社の祭り火照った君も全部。もっと適当に、愛すからずっと泣くなよ泣かないでよ。」というフレーズは、武道館にある10,000の「箱庭の灯」に向けた言葉なのかなと思った。
そして、本編ではほとんどしなかったMCをした。武道館公演ができたのは「日本一性格が悪い」マネージャーのおかげであるという話をした喜多朗。ライブが押して撤収の時間が押してしまいそうになった時に、ファンに「スタッフありがとう!!」って言って!という呼びかけをした喜多朗。どこをとっても谷口喜多朗らしくて好きだなって思った。「僕はよくも悪くも最初に決めたことを曲げない人間だ。この曲を武道館の最後にやることを決めていた。」という言葉とともに紹介されたのは「生活の折に」という曲だ。この曲は、Teleがスリーピースで活動していた時、喜多朗が19歳の時に書いた曲だという。自分にとって忘れてはいけない過去だと定義するこの曲を武道館で演奏する彼の姿をみて、彼が地声が後ろまで届かないステージになっても、ドームツアーしても、世界に羽ばたいても、変わらず輝いてくれることを確信した。Teleをいつまでも好きでいられるんだろうと確信する名シーンだった。
素晴らしいステージの後のナレーションで、物語を締め括った。皆さんの箱庭の灯は見つかりましたか?というメッセージを込めて。Teleのおかげで見つかりそうだよ。ありがとう。