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橙花として活動を始めたのは
突然友人から
「占いの館を始めるから占い師やらない？」
と声をかけてもらったのがきっかけです。
さっきブログをさかのぼってみたら
2011年の５月でした。
ちょうど小さなスペースが空いていて
「もったいないから占いでも」
というのがオーナーの意向でした。
オーナーのT社長は温厚な方で
店を閉めるまでの６ヶ月間
名もない私に居場所を与えて下さいました。
それから８年間が経ちました。
その間は社長とあまり
連絡を取り合うこともなく
たまに友人経由で
元気だよ〜とか
こんなことがあったよ〜と
聞く程度の距離でした。
でも T社長には
いつか恩返しをしようと思っていました。
1年ほど前に
突然T社長から
電話がかかってきたことがあります。
間違えて私にかけてしまったそうで
「あ、間違えちゃった」から始まって
「もうさ。寂しいんだよ〜。」
と言っていたのを思い出します。
珍しく弱音を吐いてるな〜
一度会いに行こうかな〜と思いました。
友人にも電話がいったそうです。
それが最後の電話になりました。
さっき急に思い立って
T社長に電話をしましたが
「現在使われておりません」と
アナウンスが流れました。
いろいろ つてをたどって聞いてみました。
ちょうど1年前に亡くなったそうです。
あの電話のすぐ後だったのですね。
今思うのは
ただただ寂しいな〜ということです。
生活保護の方が部屋を借りられるように
外国の方が東京に住めるように
尽力をされていました。
鍵の数７のとても優しい人でした。
いつもニコニコしていました。
ヒゲがおしゃれな人でした。
ご自身も占い師をしておられました。
なぜ あの時会いに行かなかったのか？
と悔やまれます。
T社長 ありがとうございました。
合掌
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