大変な事件が起こってしまいました
アルジェリアで起こった人質事件です。
アルジェリアと聞いて真っ先に思い浮かんだのは
父のことです。
父は私が小さい頃にアルジェリアに駐在していました。
１年程の期間です。
石油プラントの仕事をしていました。
子供心に見た父の土産の
砂漠の薔薇や暗い色の宝石や
民族衣装や砂漠の写真などが
今の私を形成しているのかもしれません。
今でも私の中では砂漠や中近東には
ロマンチックなイメージがあります。
大人になってから私は何度も乾燥地帯に行くことになりました。
サハラ砂漠、ゴビ砂漠、中央アナトリア、新疆ウイグル自治区
カラッカラに乾いている場所ばかりです。
かつてサハラ砂漠に行った時にガイド氏が教えてくれました。
カインとアベルの山の見える大都会に
生まれ育った彼は教えてくれました。
私たちとは違って砂漠に住んでいる人は
神様に頼らなければ生きていけない。
あまりに生きていくのがツライから。
乾燥している場所に行けば行く程
人は神様に対して厳格になっていく。
だけど、都会育ちの自分にもそれはよく分からない
昔、父も同じようなことを言っていたと思います。
彼らが何を考えていたのか全然分からない。
あまりにも違いすぎる。
文化の違いというには余りにも大きな隔たりです。
山があって川があって雨が降って
草木の生えている日本に住んでいる私たちには
事件を起こした彼らの思考は
とうてい理解など出来ないのかもしれません。
人質の方々のご無事をお祈り致します。
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