伊藤邦武ほか(編著)『世界哲学史3』を読了。
8巻シリーズの第3巻。
この巻が対象にするのは7世紀から12世紀まで。
ギリシア哲学の影響が色濃く反映された章が多かった印象。
これまでの2巻では、歴史的記述のような、どちらかと言うと哲学からは離れた内容も少なくなかったが、この巻では、文献解釈を中心としたこれぞ哲学書という内容が多くを占めてきた。それだけギリシア哲学の影響が世界的にも及んできたのがこの時期ということになるのだと思う。
ギリシア哲学の影響のもとで、各地でいかような哲学が展開され始めたのか。その立ち現れのダイナミズムを読み取れる巻であると言えるだろう。