天本哲史『行政による制裁的公表の法理論』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 天本哲史『行政による制裁的公表の法理論』を読了。

 

 題名通り、行政による制裁的公表を扱った研究書。
 例えば行政指導に従わない主体があるケースで、その従わない主体名が公表されたりする。かような制裁的公表につき、理論的な検討が行われている。

 今後この種の制裁的公表が活用されていく可能性が示唆されているように、今後の展開が見込まれるテーマであり、裏を返すと判例なども十分に蓄積されておらず、本書もまずは議論の交通整理を行ったという内容である。