羅芝賢『番号を創る権力』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

  羅芝賢『番号を創る権力: 日本における番号制度の成立と展開』を読了。

 

 歴史の部分は丁寧な記述で、丹念な調査の跡がうかがえたが、現下のマイナンバーに関しては少々踏み込みが浅く、表面をなぞった程度となっている。最後は息切れしてしまったのだろうか。マイナンバーを扱った最後のまとめの部分は首肯しにくい。

 マイナンバー制度の成立についても、そこには様々な事情が錯綜しており、それは公開資料からもっと深堀出来たはず。