山口栄一『イノベーションはなぜ途絶えたか: 科学立国日本の危機』 | (元)無気力東大院生の不労生活

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勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 山口栄一『イノベーションはなぜ途絶えたか: 科学立国日本の危機』を読了。

 

 副題にある「科学立国」の部分。それを蔑ろにしてしまった日本が陥った隘路が、イノベーションの断絶ということだろうか。導入はシャープの事例からだが、その後はアメリカのベンチャー支援策、そして同様の支援策を導入しながら成長の可能性に乏しい中小企業支援策に堕してしまった日本の事例へと移り、科学技術分野における研究のあり方まで議論は進んでいく。

 

 この本に書かれた解決策も決して無理なものではないと思うが、それが出来ないのが日本であるような気もする。