坂野潤治『未完の明治維新』を読了。
明治維新の初期には、西郷を中心とした「強兵」、大久保を中心とした「富国」、板垣を中心とした「議会開設」、木戸を中心とした「憲法制定」の四つの陣営があり、その相克の中で、様々な出来事が生起していった様が整理されている。
それぞれの陣営がそれぞれの原因で力を減衰させた結果、いずれかが直ぐに実現することはなかったものの、結果として明治20年代中盤以降に、それらが一定程度実現したというまとめ鮮やかであった。
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