坂野潤治『未完の明治維新』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 坂野潤治『未完の明治維新』を読了。


 明治維新の初期には、西郷を中心とした「強兵」、大久保を中心とした「富国」、板垣を中心とした「議会開設」、木戸を中心とした「憲法制定」の四つの陣営があり、その相克の中で、様々な出来事が生起していった様が整理されている。

 

 それぞれの陣営がそれぞれの原因で力を減衰させた結果、いずれかが直ぐに実現することはなかったものの、結果として明治20年代中盤以降に、それらが一定程度実現したというまとめ鮮やかであった。


未完の明治維新 (ちくま新書)/坂野 潤治
¥777
Amazon.co.jp