花村萬月『守宮薄緑』を読了。
性と麻薬と暴力の彩られた短編集だが、そういう見た目の華やかさに騙されてはいけない。
それら華やかな記述が覆い隠す「何か」。この「何か」について、何を感じるかは読者によって変わるものだと思いますが、少なくとも、その何かを感じられるかどうかで、花村作品への評価が人によって変わるのだと思います。
もし、その何かが見えないと、花村作品に性や暴力などの強烈な描写ばかりを求める陳腐な読者に成り下がってしまうのだと私は思います。実際に、そういう人も多いようですが、、、、
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