ミャンマーに到着した翌日の朝、昨晩ちょっと飲んだ日本酒を抜こうと考えて、ルーティンでこなしている早朝ワークアウトに行くことにしました。朝食前に一汗かいて、気持よく朝食を体に入れて一日、気力体力充実させるという計画です。
宿泊しているスーパーホテルの近くにはインヤー湖があります。社長曰く、湖の畔は公園になっていて早朝、多くのミャンマー人や外国人がジョギングやワークアウトをしているとのこと。早速、ホテルのフロントでいき方を教えてもらい出発!
なんと、ホテルの前の歩道は、湖にたどり着くまでにはかなり怪しい状態になっており、バンピーサイドウォ-ク状態で歩くのでさえ困難な感じでした。そこを、なんとか超えて無事、インレー湖到着。ホテルから約1キロの道のりです。
そこには驚きの光景が私を待っていたのです。なんと、野良犬の多いこと。勿論、野犬に噛まれたら狂犬病に感染する恐れもありますから非常に恐ろしいわけです。そこで、多くのミャンマーの人々に交じりながら恐る恐るジョギングをしていたわけです。社長に聞いたら、やはり富裕層が多く、彼らは車で来て、ジョギングして帰宅する、といった感じだそうです。確かに皆さん、車で湖に来られていました。
さて、もう一点。これは、やはり、貧困の現実であります。ストリートチルドレンの多さはすさまじいのです。皆、肥料が入っているような少し大きめのビニール袋の中で寝起きしているのです。そんな子供達が徒党を組んで、彼らなりに組織を作り、何とかサバイバルしている光景を目の当たりにし、心が痛くなりました。勿論、彼らは、生きるのに精一杯です。こちらが持つ感情なんてお構いなしです。それどころではない。日々、生きていくための食べ物探しで一杯一杯なんですよね。彼らは、湖畔の公園で寝て、食料を見つけに周辺をさまよい、それで一日一日の命を繋いでいく。教育も何も受けることが出来ない。また、行政も彼らに手を差し伸べることもないのでしょう。勿論、親の存在は不明。また、周辺には数えきれないくらいの野犬が一日中うろうろしているわけですから危険極まりない環境です。唯一救いであるのは、敬虔な仏教信者の多くいる国ですので、その辺から救いの手があるのではないか、と推察できることです。朝から、まんじりともしない気持ちでワークアウトをそこそここなし、ホテルに戻りました。朝の気温は、そんなに高くはありません。人によっては、涼しいとか肌寒いと感じるかもしれません。「このくらいの気温なら大丈夫じゃない?」なんて思っていたら、それは大きな間違いでした。朝食は、一階のレストランで、和食を楽しみ、社長のピックアップの時間までホテルの屋上にある洗濯機で朝のワークアウトで着用したシャツ・パンツを洗濯していたときです。日が昇るにつれて気温がグングン急上昇です。
イヤー、暑い!灼熱です。日差しの強さに、「こりゃ、一日の移動は、エアコンなしでは無理だ!」と感じてきました。
11月中旬ですが、「そんなの関係ねェ!」状態です。早速、民族衣装のロンジーに着替えて出発準備完了です!当初の目的、「ミャンマーを肌で感じ、人々と交流し、理解する!」を完遂するために、ヤンゴン市内を駆け巡る行程がいよいよ幕を開けようとしていました。