ミャンマーを含むアジア諸国現地調査の旅 その1 | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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日本人精神を復古させ、日本人が真のリーダーシップを発揮し、世のため人のため活躍出来るよう、語学教育とリーダーシップ研修を通して皆様と大きな力を作り上げていく熱血講師 ショーン・近藤の公式ブログです!

3回に渡り、技能実習制度を含む外国人労働者と雇用主である日本企業における問題点について様々考察してきました。

様々な問題は、複雑かつ繊細であり、人間としての機微に関わるものも多くあると考えます。また、共に成長していくため何をどのようにしていけばよいか?という大きな疑問についての解答が得られるものかもしれません。

 

現代の大都会、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、多くの都市に多くの外国人が暮らしています。また、彼らの労働力や人間力が現代の日本社会を支えていっている側面もあります。如何に共存共栄の道を歩むべきか?ここを考えていかなければなりません。歴史を紐解くと、大東亜戦争前に日本は「大東亜共栄圏」という構想をもって戦争に突入していきます。これが侵略戦争であるとか間違った戦争行為であったとかの批評は多々ありますが、実際には西欧列強に支配、植民地化されたアジア諸国の独立を目指し、西欧列強からの搾取を止めさせ、自尊を取り戻し、自ら考え、自らの足で立ち、共に栄え、共に生きていくという目標を掲げたものであるのです。1943年には大東亜会議が開かれ、大東亜共栄圏構想が確認されました。ここにあるのは、日本がアジアの国々を侵略し、支配下に置くといった趣旨ではありません。構想の趣旨として「世界各国は共に助け合い、繁栄することによって世界の平和は確立される。しかし、米英は自国の繁栄のために他の国家民族を抑圧している。特にアジアにおいては侵略搾取を行い、支配下に収め、遂にはアジアの安定を覆そうとしている。大東亜戦争はこれが原因となった。アジア各国は連携してこれを戦い、アジアを米英の支配から解放し大アジアを建設し、世界の平和に貢献しなければならない。」というものでした。具体的な事項として以下の5項目を掲げたのです。

 

1 大東亜共栄圏を構成する各国は、共存共栄の秩序を築く。

2 お互いに自主独立を尊重し、助け合う。

3 伝統を尊重し、民族の創造性を一層養い、アジアの文化を高める。

4 緊密に連携し、経済発展を図り、繁栄を築く。

5 人種差別を撤廃し、資源を開放し、世界の発展に尽くす。

この方針や具体的構想について批評する方々もいます。確かに各国に対し「独立」という甘言をちらつかせ、有利に戦争を遂行したという事実はあります。しかし、一方では、民族解放独立運動を確かに主導し、教育を与え、行政に関する指導を積極的に行ってきました。また、明治時代から、アジアは一つでなければならない、という岡倉天心が唱えたアジア主義など、アジアを欧米列強から解放するという考えが根付いていたのも事実です。

 

明治の頃から、「アジア」をしっかりと考え、その将来を考え、アジアのために奮闘してきた日本の先人が多くいたのです。現代の教育においては、大凡「先の大戦は、日本の軍部が暴走して行った侵略戦争である。日本は本当に悪いことをした悪の国である。」と刷り込まれています。本当にその教育は正しいのか?欧米列強がアジアの諸国に対してしてきたことは正しいことだったのか?彼らは如何にアジアの国々を占領し、国民を奴隷化し、搾取し、そして支配してきたのか?ということを理解し、日本は何故、戦争に突入せざるを得なかったのか?を理解しなければなりません。また、その際、日本はアジアの雄として如何にアジアの国々と共存共栄を果たすためにリーダーシップを発揮していったのか?を考えていく必要があるのです。

 

私は、未だアジア各国の中では経済格差も存在しますし、私達日本人が失いつつある「日本人精神」、「大和魂」を彼らと共にもう一度復活させる必要があると思っています。日本人が持つ「和の心」、「弛まぬ努力を基礎とする勤勉性」を今一度、多くの日本人が取り戻していく必要があります。

 

文化面において、多くの外国人は日本人が作ってきたものに感嘆しています。自分たちの国では出来ない、日本人だからこそできるきめ細やかなものに憧れを抱いております。技術の面でも同様でしょう。では、経済活動においてはどうでしょうか。勿論、創造性が十分に発揮された素晴らしいモノつくりは多くあります。本当に素晴らしい部分が多くあるのです。でも、何かが欠落しているのです。何か重要なものが欠如している。だから、何か社会が変な方向に進んでいる。若い人たちは夢を持たない。そしてその日暮らしの人々が非常に多い。多くの日本人が自分のことだけで精一杯なのです。社会全体にそんな流れがあるのは事実です。もう一度、日本人が日本人たる精神を持って国を想い、人々を想い、そして世界を想い、社会に如何に貢献すべきか?人々に如何に貢献すべきか?ということを常に心に置き、人生を生き抜く必要があるのです。

 

日本社会の現状を考えると、20年以内にGDPは15位程度まで落ち、4人に1人は60才以上となる社会に今の少子化の日本は如何に国を支えていけるのでしょう?普通に考えたら、年金制度は崩壊、そしてより少子化は加速していくでしょう。本当に元気のない国になっていきます。これを今、食い止めるためには国の制度の多くの部分を見直していかなければなりません。また、女性が安心して出産、育児、職場復帰が出来る環境を早急に整えなければなりません。また多くの分野で人材確保が困難であり、現在以降、将来、多くのシステムが維持できなくなるのは目に見えています。やはり、外国人労働者の力が必要です。でも、ただ労働力として扱うだけではいけません。それは本来の日本人がすべきやり方ではありません。日本人が日本人精神を取り戻し、彼らに我らが持つ伝統・文化、言語、そして持つ技術、多くのものを彼らと共有し、共に成長し、繁栄していく道を選ばなければいけません。そのために我々日本人が襟を但し、彼らを受け入れ、そして彼らに「流石、日本人だ、日本に来てよかった。多くを学ぶことが出来た。そして学んだことを国に持ち帰り自国の発展に資していきたい。」と思ってもらうようにしていかなければならないのです。多くの中国人が華僑として世界中に展開し経済を回しています。でも私達、日本人が出来るのは彼らとは違った「日本人ならでは」のモノがあるはずです。

 

私は、外国人に日本人精神に基づいたリーダーシップ教育と日本語教育、英語教育を提供し共に成長できる国民としてミャンマーを直に触れてみようと考えたのです。そして、M女史の協力のもとアジア現地視察の旅を決心したのです。そして、その旅を決心してから不思議なことを多く経験することになったのです。