悪夢?トランプ大統領誕生!日本叩きは加速するのか?
久々のブログアップです。
来週から東南アジア周遊に行ってまいります。
その準備やら、現行ビジネス関連のことやらでパタパタしており、なかなかブログを触ることが出来ませんでした。
本当は、まだ、ブログどっぷりというわけにはいきませんが、ちょっと無視することが出来ないビッグニュースがありましたので、ちょっと綴っていきたいと思います。
それは、米国の大統領選です。所謂、Super Tuesday ですよね。
国民が各州の選挙人を選出するものです。
その選挙人は、ほとんどが公表している候補者に投票するため、事実上、この選挙人を獲得した数で大統領が決定していくわけです。
このトランプ新大統領誕生のニュースに世界はどよめきました。
多くの有色人種やヒスパニック系の人々にとっては悪夢 nightmare となったのです。
彼が大統領になることによって白人至上主義の方々は、自分たちの活動に太鼓判が押されたと言っている人達もいます。
トランプさんをよく知る人々は、「彼は言ったことは、達成できるか、出来ないかに関わらず、必ず実行に向けて着手する。手放しで喜ぶわけにはいかない。」と述べているようです。
彼は、違法移民に関する問題、安全保障に関する問題(特に在日米軍の駐屯費用等に併せて日本の核武装や自国の防衛は自国で賄うべき等々)、TPPに関する問題等について多くの発言をしてきました。
特に今まで多くの白人労働者が雇用機会を失っている現状に変化を起こそうと考えているのです。
現大統領のオバマ氏の選挙中のスローガンであった Yes, we can. と Change とは異なる、Change を起こそうとしています。
彼が特に標的にして多くの発言をしていたのが日本に関する事項です。
1970年代から90年代にかけて日本が経済を著しく成長させた背景には対米貿易黒字によるところが大きく、その反対に米国内では、多くの企業がリストラし、失業率は10%に迫る勢いであり、米国民の対日感情は極度に悪化していきました。
その時、政治的、経済的に日本を一方的に攻撃したときの現象を Japan Bashing と呼んでいました。
今、この新大統領であるトランプ氏がこの Japan Bashing を再びするのではないかとの懸念が高まっているのです。
今までの選挙キャンペーンの中で、彼は日本の企業であるコマツを攻撃し、日米安保について疑問を提起し、また湾岸地域の安全保障を引き合いに出し、日本の姿勢に関して問題視しているのです。
彼は、きっと、当初内向的な政策を実施し、米国内に盤石な基盤を作り上げるでしょう。
しかし、その後はどこかの国を標的とし、攻撃をすることによって米国内の団結を図ろうとするのかもしれません。
この手法は、中国や韓国と同じです。
日本を標的とし、攻撃することとで国内の結束力を高め、進んでいく。
私は、個人的にそのような団結を醸成するやり方をよい選択だとは考えておりません。
そのようなやり方をしていては、必ず因果応報 retribution があると思っています。
敗北宣言をしたクリントン候補が述べていましたが、「米国内には、未だに大きな溝がある。」と。
投票獲得数では、トランプ氏を上回ったクリントン氏。
ブッシュ前大統領とゴア氏との一騎打ちの際も同じような現象が起きました。
しこりが残る結果となり、また米国内では、「米国の選挙制度は本当に民主主義のものなのか?」といった疑問が噴出しそうです。
これからの世界情勢がどうなっていくのか、よく注視していかなければならないでしょう。
では、最後に「しこりが残らないように選挙制度を改善していくことが重要だ。」を英訳して今回のブログを締めくくりたいと思います。
The important thing is to improve the Presidential election system, not to allow any ill feeling to remain. これをしていかなければ、米国内における大統領選に関する不満は消えないでしょうね。