都市競争力 東京は世界の都市と比べて遜色ない? | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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都市競争力 東京は世界の都市と比べて遜色ない


さて、世界4大会計事務所の一角を占める one of the four major accounting firmと言われるPwC - PricewaterhouseCoopers(プライスウォーターハウスクーパース - 本拠地・ロンドン)が毎年発表している世界の都市競争ランキングが発表されました。


このランキングは、公平性 fairness を保つため10項目の視点から、それぞれ世界の国を評価しています。


先ずは、その項目を見ていきましょう。


1 知的資本とイノベーション  Intellectual Capital 


2 テクノロジーの発展  Technology Development


3 都市性  City Capability


4 インフラと交通  Infrastructure and Transportation


5 健康・安全  Health and Security


6 自然環境の維持  Nature Environment Maintenance


7 人口統計と住みやすさ  Demography and Livability


8 経済成長  Economic Growth


9 ビジネス始動の容易性  Easiness to launch a new Business


10 生活費コスト(衣食住関連) Living Cost


なるほど。


このような観点から見ていけば、公平性が保たれると納得です。


では、どの都市がトップに躍り出たのでしょう。


その都市は、金融の核都市と言われている「ロンドン」でした。


EU脱退決定で多少の混乱はあったようですが、今は平静を取り戻したようです。


更にEU脱退のおかげで難民受け入れ義務がなくなったため更なる経済力の成長が期待されています。


また、多くの日系企業のヨーロッパ拠点がロンドンですから日本にとっても注目に値する都市ですよね。


では、アジアのトップはどの都市か?


実は東京ではなくシンガポールなんです。


「都市じゃなくて国じゃないか。」というお叱りが出そうですが、まあ、そこはPwCが出している評価ということで納得してください。


また、シンガポールはご存知の通り非常に小さな国です。


面積も東京23区とほぼ同じですから、一つの都市として考えても差し支えないとの判断でしょう。


さて、シンガポールが高得点をゲットしたのは、2項目目のテクノロジーの発展、4項のインフラと交通、そして9項目目のビジネス始動の容易性でした。


今やシンガポールは洋の東西のハブなんですね。


アジアの都市で次にランクインしたのは、9位に香港、そして11位に韓国ソウルです。


東京はなんと15位でした。


でも、評価の中身を見ていくとソウルをはじめとする他の都市とそんなに遜色はないことが分ります。


「東京だめじゃん!」って卑下する必要もあまりないですよね。


まず、項目別な見地からいくと5項目目の健康・安全に関しては世界トップです。


では、何が足を引っ張ているのかと言えば、10のコストなんですよ。


何につけても物価が高い。


よって、それが様々な部分に影響を与えていると考えることが出来ます。


例えば、「ビジネスの始動」。


これもただじゃありません。


様々な部分でお金がかかってくるわけです。


この都市力に関して考察した場合、ただ単に大都会だからよいってわけではないようですね。


様々な分野での整備発展性などが見えてこなければよくないってことです。


東京オリンピックに向け、東京の都市力が如何に成長していくかが見ものです。


来年の発表に期待しましょう。


さて、今回勉強する表現は、文中で使われた「遜色ない」という表現です。


遜色ない」とは、「他のものと比べても見劣りしない」ということですよね。


ちょっとネガティブな違う表現ですと、「目くそ鼻くそ」、「五十歩百歩」とか「どんぐりの背比べ」とかになるかもしれません。


要するに比較しても大差なし!といったところです。


では、この「遜色ない」を辞典で調べると bear comparison with something となります。


また、 be comparable で「比較できる」、つまり「比較対象と成り得る」=「競争できる」といった感じで使うことは可能です。


この考え方からいくと「接戦」というキーワードが出てきますね。


そこで「遜色がない」という表現を「比較してみたら接戦だった」というように理解してみます。


その場合、最適の表現は head-to-head という表現です。


では、ここで「都市力に関し東京はソウルと比較してもそん色はありません。」という文章を英訳すると、In terms of City Capability, Tokyo is head-to-head with Soul. のようになります。


このように日本語をしっかり理解して英訳していくことが大切です。


日本語の字面そのまま訳しても、何かこうしっくりとこない英訳になっていくんですよね。


従って、伝わり方も弱くなります。


ですから英語力を伸ばす時には、当然、日本語力を伸ばさないと良くないわけです。


日本語をしっかりと理解するためには、日本の歴史と文化をしっかりと学ばなければ機微が理解できないということなんですね。


皆さんも、その点を肝に命じて英語学習に励んでみてください。


では、また


こうちょにひひ