地上展開部隊 Boots on the ground | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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地上展開部隊 Boots on the ground


最近、自衛隊関連の話題がちょくちょく出てくるようになりました。


先ずは、「稲田防衛大臣、南スーダン視察中止」というニュースが入ってきました。


現在、南スーダンには陸上自衛隊の施設隊が展開しています。


日本では、自衛隊ですが、外国から見れば、普通に「日本陸軍」と認識されます。


アメリカのメディアで頻繁に使われる言葉で、Boots on the ground というのがありますが、これは、「地上部隊」という意味になります。


つまり、日本も国連からの要請を受け、国際平和協力法に基づき、陸上部隊を南スーダンに展開しているわけです。Japan deploy boots on the ground to South Sudan based on the international peace cooperation law.



この boots on the ground という表現、アメリカでは政府高官から大統領、本当に多くの人々が普通に使います。


ですから、覚えておくと非常に便利です。


さて、昨年は「集団的自衛権」が大きな議論を巻き起こしました。


英語では、right of collective self-defense です。


つまり、自分たちの自衛だけではなく、共に任務を行っている同盟国軍隊が攻撃を受けた際にも自衛権を発動するといったものです。


ここから出てきた新たな言葉が「駆けつけ警護」ですよね。


駆けつけ警護をそのまま英訳すると、rush and guard it ??? みたいな感じになりますよね。


このように訳すと全くもって訳が分かりません。


では、いつものように「駆けつけ警護」の意味を考えていかないと通じる英語に訳すことは出来ません。


では、駆けつけ警護の背景から学んでいきましょう。


この用語は日本独自の安全保障に関する言葉という認識を持たなければいけません。


日本は、個別的自衛権は認めていたものの集団的自衛権に関してはよく議論をしてこなかった経緯があるため、同じ作戦を行っている外国の部隊や人員(兵士等)が攻撃を受けた場合、それらを警護する云々はなかなか議題には上がってきませんでした。


しかし、集団的自衛権に関し議論が交わされるようになると、実際、「同盟関係にある国、連合関係にある国の軍隊で、同じ作戦に従事しており、攻撃された場合、それに対して警護活動をする」ということに関して明確化しなければならなくなってきたわけです。


個別ではなく集団ですから。


そこで、このようなケースにおいて、「自衛隊の部隊が他国の軍隊が攻撃を受けた際、警護活動を実施する」という「駆けつけ警護」という言葉が生まれてきたのです。


ですから、言葉尻だけを取ってそのまま英訳しても通じませんので、説明するように訳していく必要があります。


ここでは、実際に安全保障有識者懇談会で使われた表現を見てみましょう。そこでは、以下のように説明されておりました。 To come to the aid of geographically distant unit or personnel participating in the same operation who are under attack.



このように説明していかないと、やはり諸外国の方々には通じないわけです。このように、日本国内では当たり前のように使われていても、諸外国にとっては理解し難いものが多くあるわけです。


そこで、やはり、きちんとした説明というものが重要となってくるわけですね。


では、また


こうちょにひひ