常軌を逸した三菱不正問題 Off the beaten track | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

日本人精神を復古させ、日本人が真のリーダーシップを発揮し、世のため人のため活躍出来るよう、語学教育とリーダーシップ研修を通して皆様と大きな力を作り上げていく熱血講師 ショーン・近藤の公式ブログです!

常軌を逸した三菱不正問題 Off the beaten track


三菱自動車の燃費データ不正測定が発覚した後も社内で行った燃費の再測定も不正を認識していながら測定を継続していたことが発覚!


それも国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport の立ち入り検査でばれたわけです。


国土交通省は、「常軌を逸する事態」と厳しく批判しました。


今回の表現は、この「常軌を逸する事態」です。


先ずは、日本語を分解していきましょう。


「常軌」とは、「常道」ということですね。


つまり、普通のやり方ということです。


つまり、「常軌を逸した」とは「普通のやり方から大分逸れている」となります。


普通のやり方ではない、ということは異常な実施方法だ、と言えますよね。


では、この「常軌を逸した」というのは、一言で言ったらどうなるのか?というと、 abnormal ですよね。


「通常ではない、異常な」といった意味ですよね。


この単語は結構、日本人が使うので皆さんご存知な単語だと思います。


これより少し難しい単語は、aberrant ですね。


意味は、勿論「常軌を逸した」そのものです。


また、「変種の」とか「変体の」といった意味も持っています。


「変態」ではありませんよ。


この辺までは、よく辞典を調べると出てきますが、今回紹介したい表現は、off the beaten track という表現です。


Beaten track とは、「多くの人々が通ることによって踏みつけられた道」のことを指します。


つまり、「多くの人が通る」ということは、「通常、人々が使う道」であって、「普通のやり方」と言えます。


そこから逸脱しているわけですから、off を付けます。


よって、off the beaten track で「普通のやり方から逸脱している」となり、「常軌を逸している」となるわけです。


この表現、「常軌を逸している」の他に「誰も済まないような田舎」という意味もあります。


つまり、「皆が通る道から外れた場所」ということで「田舎」という意味になるんですね。


しかし、三菱自動車も凝りませんね。


これでは、顧客離れも加速するのではないでしょうか。


車は人の命に関わるものです。


たかが、燃費データかもしれませんが、このような企業体質が明るみに出ると「その他の部分でも何かしら不正を行っているのではないか?」という猜疑心が出てきて購買意欲の低下や客離れにも繋がっていくでしょう。


日産にとって、この三菱自動車は本当に「買い」だったのでしょうか?


三菱の創始者、岩崎弥太郎は泣いていると思います。


先人達の「士魂商才」を忘れたビジネスでは上手くいかなくなるのも必定なのでしょう。


では、また


こうちょむっ